
基本情報の午後問題は、情報系の初心者の場合は何を選択するのが良いのか…?

午後の試験の特徴、お勧めの選択を紹介します!
基本情報技術者試験の午後試験は、いくつかの問題から選択して解答する試験です。
このため、合格する実力がある人でも、選択を誤ると不合格になる場合があります。
本記事にては、午後試験の制度と、各問題の特徴やオススメについて書くのでご参考にどうぞ。
Contents
問題数と解答数、解答時間
午後問題は全部で13題で、解答数は7題です。
解答時間は150分なので、1題あたり15〜20分程度での解答が目安です(1題20分ペースで解くと10分余りますが、どの問題を選択するかの検討時間として余らせておく事をお勧めします)。
プログラミングやアルゴリズム問題には少し多めに時間を確保しておいた方が無難なので、出来れば他の問題は15分を目安に解答しておきたいです。
午後問題の出題範囲と選択について
午後問題には必須で解答しなければいけない問題と、数題のなかから選択して解答する問題があります。
問1 | 情報セキュリティ | 必須選択 |
問2~7 | ハードウエア、 ソフトウエア、 データベース、 ネットワーク、 ソフトウエア設計 プロジェクトマネジメント、 システム戦略、 経営戦略・企業と法務 | 6題から4題を選択して解答 |
問8 | データ構造及びアルゴリズム | 必須選択 |
問9~13 | ソフトウエア開発 | 以下の言語から1題を選択して解答 C、COBOL、Java、アセンブラ、表計算 |
ソフトウエア開発問題は事前にどれを解くか決めておく
午後問題ではソフトウエア開発の問題として、以下の言語を用いたプログラミングの穴埋め問題が出ます。
- C言語
- COBOL(2020年からはPython)
- Java
- アセンブラ
- 表計算(Excelに類似した言語)
1つの言語にターゲットを絞って学習するのが普通であったり、自分の得意な言語を選択するのが普通です。
私はC言語くらいしかやった事が無かったので、C言語を選択しました(受かりました)。
プログラミング対策については以下の記事もご参考にどうぞ

基本情報の出題分野は毎年微妙に違う
基本情報の午後問題は毎回同じ出題範囲とは限りません。
以下に、数例を書きます。
問題番号 | 平成30年春 | 平成30年秋 | 平成31年春 |
問2 | ハードウエア | ソフトウエア | ソフトウエア |
問3 | データベース | データベース | データベース |
問4 | ネットワーク | ネットワーク | ネットワーク |
問5 | ソフトウエア設計 | ソフトウエア設計 | ソフトウエア設計 |
問6 | プロジェクトマネジメント | プロジェクトマネジメント | プロジェクトマネジメント |
問7 | 経営戦略・企業と法務 | システム戦略 | システム戦略 |
ほぼ毎回出題されるのが以下の4つです。
- データベース
- ネットワーク
- ソフトウエア
- プロジェクトマネジメント
他は回によってバラつきがあります。
選択問題の特徴とオススメ
必須選択とソフトウエア開発(プログラミング)を除いた選択問題は以下です。
試験では6題出題される内の4題を解答します。
出題範囲 | 特徴 |
ハードウエア | 論理回路等の問題が出る。 必要な暗記は少な目、情報系初心者の人でも問題をよく読んで考えれば解ける。ただし読解力は必要。 |
ソフトウエア | プロセス・スタック・キュー等の問題が出る。 必要な暗記は少な目、情報系初心者の人でも問題をよく読んで考えれば解ける。ただし読解力は必要。 |
データベース | データベースの知識自体は少なくても良く考えれば雰囲気で解答できなくは無い。 |
ネットワーク | ネットワーク系の知識が少ない人が正答するのは難しい。重点的に対策していない人や、情報系初心者の方にはお勧めしない。 |
ソフトウエア設計 | あるソフトウエアの概要が示され、具体的に必要な機能や構成を答える問題。 他の問題に比べると問題文は長目。読解力、論理力が必要である。地頭に自信がある人にはお勧め。 |
プロジェクトマネジメント | 読解力・計算力を要する問題。暗記すべき事は少ない分野なので、地頭に自信がある人にはお勧め。 |
システム戦略 | 在庫管理・販売データ等を分析させる問題。 暗記は少な目、計算問題も出る。読解力があれば比較的には解きやすい。 |
経営戦略・企業と法務 | 財務分析等の問題が出る。 難しい用語は少ないが、言葉が分からないと解きにくい問題である。計算問題もあるが、そこまでは難しくないので、事前に1,2題解いておけば得点源にし易い。 |
個人的には、情報系初心者の人の場合は、ネットワークを捨て、データベースは補欠で、他の5題を選択して地頭で勝負する方法がお勧めです。
逆に、地頭での勝負を避けるなら、ネットワークの勉強を行って得点源にする事をお勧めします。
基本情報の対策には以下の記事もご参考にどうぞ


ご参考になりましたら幸いです。
以上
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