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忙しいSEを対象にiDecoについて調べました
類似のサイトが多いので、今回は特にSEの方がiDecoをした場合を想定しました。
具体的には以下の条件に当てはまる方のご参考になります。
・仕事等で忙しいので先ずはざっくり知りたい
・転職の可能性がある(40歳までで)
・年収540万円前後の人の場合(SEの平均的な年収)

「iDecoに興味はあっても忙しい!」というSEの方を想定し、
iDecoの節税効果を計算します。
結論:平均的なSEはiDecoで50万円の節税が出来る
忙しい人のために結論から書きます。

ざっくりとした試算ですが、平均的なSEならば
・iDecoに加入すると得します
・生涯で少なくとも約50万円の節税効果があります
以降は、計算の前提、iDecoの制度について年収540万円の方を想定して書きます。
平均的なSEはiDecoに回せる余力はある?
年収540万円の人が年間にどの位貯金できるかと、iDecoの年間の積立額を比較します。
「年間に蓄えられる金額」が「年間のiDecoの積立額」を十分に超えていれば、iDecoが出来るという考えです。
平均的なお金の余力はどの位か?
独身者よりも世帯主の方が貯金をし難いことから、世帯主を想定します。(ワーストケースを想定)
平均的な貯金額の調べでは年収500万円程度の方で、世帯を持った方の場合でも年間に給料の約20%を貯金に回しているようです。
年収540万円の方だと手取りは約400万円です。
400万円の20%は80万円なので、年間80万円が貯金の目安になります。
iDecoの積立て金額はいくらから?
iDecoの積み立て金額は月額5000円~2万3000円(控除の限度額)の間で設定します。
年間で考えると、年額6万円~27万6000円です。
iDecoには固定の手数料がかかるので、積立額が大きい程効率が良くなります。
手数料は色々なのですが目安としては、初回のみ3000円程度、以降は月々200円程度、加えて1年毎に4000円程度の口座維持手数料がかかります。
結論:平均的なSEなら加入しても良い
平均的なSE(年収540万円)の人が平均的な暮らしをすれば、年間約80万円を貯金できます。
iDecoの積立額は年額6万~27万3000円なので、貯金をしつつiDecoをする事は可能です。

年間の貯金額80万円>年間のiDeco積立て額27万3000円なので、iDecoの積立額を捻出できます。
補足:積立て額の変更、停止も出来ます
年1回だけですが金額を変更することが出来ます。また、停止することも出来ます。
(停止した場合でも運用手数料はかかります。また、再開する場合は、初回申し込み時の3000円の手数料が再度かかります。)
平均的なSEはiDecoでいくら得をするのか?
iDecoの受け取り方法は「退職所得控除」を想定します
iDecoの受け取り方法は3つ
iDecoの受け取り方法は以下の3つです。
・年金として分割で受け取る
・一時金として一括で受け取る
・一部は一時金、残りは年金で受け取る
iDecoを受け取る際の税金の優遇
iDecoは税金の優遇がされ、「公的年金等控除」か「退職所得控除」かのどちらかを適用できます。
公的年金等控除:年金として受け取る場合に適用
退職所得控除:一時金として受け取る場合に適用
年収540万円で働かれている方なら、公的年金等控除は通常の年金の受け取りにほぼ使ってしまいます。
このため、「退職所得控除」をお勧めします。
「退職所得控除」をオススメする理由
iDecoを退職金で受け取ると、退職金用の税金が適用されます。
こうすると、退職金が退職所得控除を超え、iDecoが全額課税対象となったとしても、iDecoの金額を0.5倍した上で税金が適用されます。
簡単に言うと、最悪でも税金が半額になります。
平均的なSEはiDecoでいくら節税できるのか?

平均的なSEを想定して、節税効果を計算します!必要な情報は
・積立て時に免除される税金(支払ってい税金額から算出)
・受け取り時に支払う税金
・iDecoにかかる手数料
です。以下でそれぞれを計算します!
通常支払っている税金額の目安
iDecoは積立て分の税金(所得税・住民税)が免除されます。
年収540万円の場合、家族形態により変わりますが税金の目安は以下です。
一年間の所得税は約17万円、住民税は約27万円程度になります。合計では約44万円です。
積立て時に免除される税金の目安
積立額は年額6万~27万3000円なので、積立て時には年間で約1万2000円~5万5000円程度の税金が免除されます。
20年積立てた場合を想定し、これを20倍します。
免除された税金の合計は約24万~110万円程度になります。
受け取り時に支払う税金の目安
受け取り時は以下とします。
・退職所得控除を選択する
・退職金だけで控除額を使い切った(退職所得控除を選択した場合のワーストケース)
・iDecoを20年積立てした
(退職所得控除を選択し、退職金とiDecoを受け取る年はずらすと節税効果が高まる場合があります。ただ、最低でもどの程度節税効果を見るために、ワーストケースを想定します。)
20年の積立金額は年額6万~27万3000円を20倍して120万~546万円になります。
このため、受け取り時に支払う税金は約9万~45万円程度です。
iDecoにかかる手数料の目安
iDecoの手数料の目安は以下です。
・初回手数料:約3000円
・月手数料:約200円
・口座維持手数料:約4000円
・受け取り時手数料:約500円
20年積立てて、一括で受け取る場合について計算します。計算式は以下です。
初回手数料+(月手数料×12か月+口座維持手数料)×20年+受け取り手数料=手数料の合計
3000円+(200円×12か月+4000円)×20年+500円=131500円
iDecoの節税効果の目安
これらを元に計算したのが以下です。
(積立て時に免除された金額) – (受け取り時に払う税金) – (手数料合計)= 1万8500~51万8500円

積立金額を最大にすると約50万円程の節税効果が得られます。
終わりに
積立金額は5000円~2万3000円で選べますが、積立額により節税効果は全然違います。
やるなら2万3000円を積み立てる予定で始めるのが良さそうです。
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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