資産運用や副業により、60歳より早く会社を辞めて自由な生活を手に入れようという思想があります。
FIREとかアーリーリタイアとか言うそうです。
中には、「子供も作らず一生独身で構わないからお金を貯めるんだ!」という方もいらっしゃる様です。
私もお金は好きです。ただ、子供も伴侶もいらないから、とにかく資産を増やすんだという人生を送るつもりはありません。
私が苦労して目標を達成した時に味わった後悔
私が高校生の頃の話です。
その頃、私の一番の関心事は異性の事でしたが(そりゃそうですよ。)、それと同率一位が「いかにして成績を上げるか」でした。
私が通っていた高校は公立高校でしたが、それなりの進学校で頭の良い人も少なからずいました(県内では1位を争うとは言いませんが、3位を争う位の学校です)。
そんな学校で、私の学年でずば抜けていた人が1人いました。
彼は帰国子女で、英語はほぼ満点、おまけに数学・物理・化学もトップクラスの成績でした。
私も数学や物理は彼と競る程度の点数を取っていたのですが、英語で大差を付けられて負けていました。
そんな彼にどうしても勝ちたかったので、趣味も止め、人付き合いもろくにせず、ただひたすらに勉強しました。
努力の甲斐あって、高2の秋の模試で彼に勝ち、学年1位になる事ができました。
ただ、一瞬、嬉しかったのですが、その後は虚しかったです。
親と塾の先生は喜んでくれましたが、それだけです。
ただ1位を取るという目標のために多くを捨ててしまった事に気が付いて、何もない自分に嫌気が差してしまいました。
それからは人付き合いを軽視してしまった事を深く反省しています。
今は、小さな達成だったとしても、苦労や喜びを分かち合える方が幸せだろうという考えです。
こうした経験から、働くのが嫌だから、アーリーリタイアをするために、結婚もせず彼女も作らず資産を増やしても後悔するだろうな、と思っています。
現実的な問題と対応
資産を増やす事より人間関係を充実させよう、と書いておきながら、私は今年で独身生活34年目という優秀な独身者です。
目指していた訳ではありませんが、交際したり別れたり、完全フリーな期間があったり、交際したりで今に至ります。
良き伴侶に恵まれたら良いですが、実際にはそうはいかない事もあるかと思います。
ただ、そういう場合でも大事な人は少しでも作っておきたいです。
ある心理学の本では「幸福度のあがるお金の使い方は、寄付など他人のために使う場合です。ただし、自分から進んで行った場合にのみ幸福度があがります。」と書かれていました。
自分の家族以外でも、応援したい、支援したいと思える相手がいれば人生の幸福度は変わります。
おわりに
私の知り合いには、63歳で初婚を迎えられた方もいるので、30、40、50で諦めるのはまだ早いです!
以上です!
コメント