基本情報技術者試験の参考書を探してみたけれど…
「えっ、こんなにたくさんあるの?」
「どの本が良書なの?」
「みんな何冊くらい買ってるの?」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
基本情報技術者試験は年間で10万人程度も受験する人気試験であり、多くの対策本が出版されています。
どうせ買うなら、効率よく勉強できる本をなるべく少なく買いたいですよね。
私は、非情報系の出身ですが、ITエンジニアとして働きながら以下の資格を取得しました。
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・情報セキュリティスペシャリスト(現:情報処理安全確保支援士)
・ネットワークスペシャリスト
・プロジェクトマネージャ
残業も多い中での勉強だったので、効率には徹底的に拘りました。
そんな私が、基本情報技術者試験に効率的に合格するためのお勧め参考書を紹介させて頂きます。
Contents
新傾向対応!基本情報処理技術者試験の効率的な勉強法
以前は「過去問ベースの勉強でOK」という話がありましたが、最近では以下の2つをバランス良く行う必要があります。
- 過去問の反復演習
- 教科書の反復
試験の主催者としても、本物の実力を付けて欲しいらしく、攻略法の様な勉強で合格させたくないという想いがあるようです。
基本情報は午前試験と午後試験の2区分に分かれていますが、どちらも過去問+教科書で勉強する事をお勧めします。
理由は以下の3つです。
- 午前試験は過去からの転用もあるあから
- 過去問自体がよく検討された良質の問題だから
- 新傾向の問題に対応するには、教科書の読み込みが必要だから
過去問自体は試験の運営団体であるIPAのサイトで無料で公開されているので、そちらで勉強できます。
過去問演習だけだと、問題と解答は暗記できるのですが、知識と知識が結びつきにくいというデメリットがあります。
多くの知識を覚える時には、用語だけひたすら覚えるよりもストーリーになっていた方が覚えやすいですよね。
知識を系統だてて整理するために、教科書も使うことを勧めします。
私はこの1冊だけで独学で合格しました
次の条件に当てはまる人なら、この1冊で独学合格できると考えています。
- 理系の学生で多少はプログラミングの経験がある
- 高校数学の確率・場合分けの範囲が苦手では無かった
基本情報で鬼門となるのが、午後のプログラミングとアルゴリズムの問題です。
プログラミングの問題もアルゴリズムの問題も、どちらも論理的思考力が試される問題です。
プログラミングのテクニックというより、高校数学の場合分けに近い能力が必要です。
このため、プログラミングの経験が多少でもあり、確率・場合分けの問題が得意な方なら少し勉強すればコツを掴めるはずです。
情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者 テキスト&問題集 2022年版
本書がお勧めな理由
- 教科書として内容を網羅できているのでこの1冊あれば知識としては充分である
- 説明の間に例題が挟まれており、本文を読みながら理解度を確認できる
- 体裁、図、表が見やすく配置されている
- 1回分だけだが午前・午後の過去問とその解答もあるので問題集にもなる
- 巻末の試験によく出る問題、用語トップ100というのは直前の重点対策にも使える
基本情報を受験される方の多くは学生さんが多いのでは無いかと思います。(私が受験したのも学生の頃でした。)
社会人なら数千円のテキスト代くらいポンと出して欲しい所ですが、学生の内はそうもいかないと思います。(私もカツカツの頃がありました…)
「試験勉強の王道は1冊をやり込む事」とよく言われます。
本書は網羅性・レベルとしても、やり込む1冊に適していると考えます。
ただし、プログラミングやアルゴリズムの問題に苦手意識がある方は、他の対策本も使うことをお勧めします。(不合格になると5000円以上する受験料が無駄になってしまうので、万全の対策をお勧めします。)
午後の対策、アルゴリズムにはこの1冊がオススメ!
令和04-05年 基本情報技術者 試験によくでる問題集【午後】 情報処理技術者試験
本書をお勧めする理由
- 各分野(プログラミング以外)は5題ずつ、アルゴリズムのみ8題とボリュームが多すぎない
- 難解な問題の解説には、図が多めに使われていて視覚的に分かり易い
基本情報は午後で約6割が落とされる試験であるため、午後の対策も必要な試験です。その中でも特に、午後のアルゴリズムで苦戦する人が多いです。
基本情報の午後対策問題集にはアルゴリズムに特化した物もあります。
たしかに、アルゴリズムに特化した午後問題集を1通りやれば実力は底上げされると思います。
ただ、他の分野が手薄になっては合格の可能性が低くなってしまうため、アルゴリズムは本書で8題程度を解くのが適量だと考えます。
もし、1,2題解いて全く分からない場合には、別途、アルゴリズムに特化した問題集を買うのが良いです。ただし、その場合にはトータルでの勉強期間は半年程度を見た方が良いです。
プログラミング問題の対策にお勧めの参考書
プログラミング未経験の方が基本情報に挑戦される際に役立つ情報は別途、以下の記事にまとめました。

漫画で基礎知識を身に付けたい人にオススメ!
本書をお勧めする理由
- 漫画なので気軽に読める(ある程度のやる気は必要)
- バックアップの方式、ソートの話など基本情報に出題される内容を扱っている
本書は基本情報の対策本ではありませんが、扱っている内容は基本情報でも問われる内容です。
このため、以下の様な人にお勧めです。
- 基礎知識を身に付けたい人
- まだ試験まで間はあるが軽く勉強したい人
- 勉強の気分転換に使いたい人
漫画ならある程度ストーリがあるので記憶に残りやすいというメリットもあります。
おわりに
私が最初に取ったIT系の資格が基本情報でした。
合格した時は、非情報系の出身である私が初めてIT系に足を踏み入れたのだと感じました。
エンジニアの醍醐味は勉強してスキルを身に付け、それを成果として仕事に出す事だと考えています。
これから基本情報を受験される方々とは、良きライバルとして切磋琢磨していければ良いなと思っています。
試験の合格と今後のご活躍をお祈り申し上げます!
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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