ソフトウェアのスキルの本?勉強なんて勘弁して!
本書は、技術書ではありません!働き方について考える本です!
書籍「SOFT SKILL ソフトウエア開発者の人生マニュアル」はIT系の技術書ではなく、IT系の仕事ならどういった生き方が可能なのか、その一例を示してくれる書籍です。
特に、本書は以下の様な方にオススメです。
- 終身雇用をアテにするつもりが無い人
- ITエンジニアとして自分の好きな物を作りたい人
- サラリーマンという形以外でのITエンジニア以外の生き方を模索している人
本記事では、上記の様な方に向けてレビューをさせて頂きました。
「SOFT SKILLS ソフトウエア開発者の人生マニュアル」の概要
「人生マニュアル」とありますが、単なるキャリア開発の本であはりません。
著者のジョン・ソメンズ氏は、本業・副業・投資に精力的に取り組む事で、33歳という若さでアーリーリタイアした方です。
そんな著者が自身の経験から、ソフトウエアのスキルをどう高め、どの様に資産を増やして、月5000ドルの受動収入を達成したかが書かれています。
本記事では、アーリーリタイアという観点に絞ってレビューさせて頂きます!
リタイアを目指すのは仕事が嫌いな人ばかりではない
「アーリーリタイアをしたい!」と言うと、エリートな方には
寝言を言ってないで、ちゃんと働こうよ
と言われてしまう場合もあります。
本書を読むと分かりますが、著者はソフトウエア開発が好きで、仕事に精力的に取り組んで来た方です。
ただし、苛烈な出世競争・権力争とは一歩離れた所から「どうやったら自分のソフトウエア開発者としての人生を満足行くものにできるか?」を考えて行動をしています。
仕事が嫌で逃げたというよりは、好きに働くためにハードワークをこなし、自由を手に入れたと言うのが正しいです。
会社が好きでないという方は少なくありませんし、読んで下さっている方もそうではないでしょうか?
そんな方に言いたいのは…
会社の事は嫌いでも、ソフトウエア開発の事は嫌いにならないで下さい!
会社の事は嫌いだったとしても、仕事に関して自分の好きな部分を伸ばしていけば、昇給の可能性も、副業収入を得る可能性も高まります。
自分の好きな部分が伸びるのは単純に楽しいですし、所得も増えるのなら一石二鳥です。
アーリーリタイアを達成するための重要な3つのポイント
本書に書かれていたポイントは3つです。
- 節約につとめた
- 本業を生かして可能な限り稼いだ
- 不動産投資をした
上記の事は、資産運用の本なら大体同じ様な事が書いています。(要約すると大体この3行です。)
こうした、資産を増やすための当たり前の事であったり、お手本とされる事を忠実に実行した結果、33歳という若さでアーリーリタイアを達成していました。
アーリーリタイアへの道も、基本を忠実に、徹底的にやる事が大事な様です。
本書を読めば「アーリーリタイアは特別な事ではない」と感じます
本書を読んで感じたのは以下の3つがあれば誰でもアーリーリタイアは可能であるという事です。
- 行動力の高さ
- 意志の強さ
- 勤勉さ
著者はとにかく働きます。給与を増やすにはどうするか?収益を得られそうなサイドビジネスは何か?をよく考え、果敢に行動します。
ただし、失敗もします。成功もしていますが、失敗も少なく無いです。
- 不動産投資で失敗もするが、めげずに修正して再チャレンジする
- ベンチャー企業に飛び込むが、失敗、退職する
- 自分でガムの販売ビジネスを手掛けるが、失敗する
- 高年収を目指してスキルアップしつつ転職をする(時給75ドルを目標にし、それを達成した)
最終的には、
- 不動産投資
- 本業で得た収益
- ソフトウエア開発関連の副業収入
で資産と受動収入を築く事に成功します。
偶然や才能ではなく、行動しハードワークの対価として、アーリーリタイアを達成していました。
本書には徹底したハードワークを振り返った言葉もありました。
すべての時間を楽しんだと言いたいところだが、実際にはみじめなハードワークであり、いつか自由になりたいとずっと思っていた
私は電子書籍で読んでいたのですが、上の言葉を忘れないために、Kindle本体の角を折り曲げてブックマークしようかと思いました。
おわりに:絶対に言いたいセリフ
著者が会社を辞める時に上司にメールした内容は、自分も同じ事をしてみたいと思わされます。
私は上司にメールした。もっといい仕事を見つけたからでもなく、今の仕事が嫌だからでもなく、もう働く必要がなくなったので会社を辞めると。
「もう働く必要がなくなったんで辞めます」と言ってみたいです。
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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