私は基本情報は学生の頃に取得しました。ただし、工学部ではありましたが情報系の学科ではなく、土粒子の挙動や建物の構造解析が専門でした。
非情報系なのに基本情報を取ったのは、就職でIT系の企業に内定し、内定先の企業から入社までに取れと言われたからです。
配属の選考にも関わる可能性があるため、受験する事にしました。
そうした状況だったので受験・合格はしましたが、本音では以下の事を考えていました。
- 大学生最後の年だったので出来るだけ遊びたい
- 貧乏学生だったのでテキスト代も最小限にしたかった
(今は真面目に勉強して高度情報もいくつか取得しています。)
本記事は同じような状況・考えの方のご参考になるかと思い書かせて頂きました。
基本情報はナメてはいけない試験
合格率は30%以下
基本情報はIPAの情報処理技術者試験の中ではランクとしてはITパスポートより1つ上だが、応用情報よりは下に位置づけられています。
名前に「基本」とつく事や、下から2番目である事から、簡単な試験と思われがちです。
しかし、合格率は20~30%程度であり、ナメてかかると不合格になる可能性の高い試験です。
計算問題が多い
勿論暗記も必要ですが、2進数・16進数の計算、CPUの性能算出、稼働率などの計算もあります。
また、科目Bはアルゴリズムの問題もあります。
引っ掛けパターンもあるので、初見で正解するのは難しい問題も多いです。
加えて、元々こうした計算問題・数式などが苦手な方は合格するのに苦労されている様です。
受験者の約半数は学生
情報処理技術者試験はIT系の会社で受験が推奨されているため、勤め始めてから受験する人が多いです。
その反面、学生の内に取得する人もいます。基本情報を持っていると、就活で情報技術への熱意をアピールする事ができるからです。
就職を掛けて勉強してくる人達と競争するので、仕事で疲れている上・会社に言われてしぶしぶ受験する程度のモチベーションのサラリーマンでは合格は難しい試験です。
私が実際にやった勉強法&高度情報取得者ならこうする
やったのは大きくは次の2つです。
- 参考書を1カ月程度かけて読む
- 最後の3日で復習と問題演習をやる
先ずは参考書を一回通り読んだ
※購入した参考書は本記事の後半で紹介しています。
情報系の学科ではなかったので、知らない用語が多く、読み進めるのに時間がかかりました。
バイトや大学があったので、隙間時間で少しづつ読んで行きました。
小手先の暗記ではなく、「なぜそうなるか?」の理屈の部分に重点を置いて読み進めました。
因みに使ったのは以下の参考書です。
最後の3日の追い込み
流石にテキストを一回通り読んだくらいでは合格しないと思っていました。
この段階で問題演習も0です。
最後の3日は自宅にこもって勉強しました。
3時間寝て、3時間勉強して、3時間寝て、3時間勉強して、途中で風呂と飯を済ませて、というのをひたすら繰り返しました。
大学生だったので、こうした無理もできました。
基本情報の試験範囲は、基礎理論・システム構成要素・データベースなど範囲がきっちり分かれています。
このため、範囲ごとに参考書を読み、読んだ範囲の科目A問題を解くというのを2日ほどかけてやりました。
そして、最後に科目B問題を1通り解いて勉強終了です。
午前・午後ともに解いたのは1年分です。
応用・高度情報を取得した今ならこう勉強する
基本情報の後に、応用や高度も取得しましたが、この時は「情報処理試験対策の方法」が確立できていませんでした。
もし、もう1回受験する場合、以下の計画にします。
- 試験対策期間として1.5カ月を確保する
- 最初の2週間で1回通り参考書を読む
- 1日確保して過去問を午前・午後1回通り解く
- 残り1カ月の内3週間は参考書の通読と並行で午前問題を演習する。最低でも参考書を2回通り、過去問も1回分を2回解く
- 最後の1週間は隙間時間で参考書を読みつつ、科目B問題の演習を行う
ポイントとしてはなるべく早く過去問を解き、現状の実力・合格までの距離を掴む事です。
私はこの方法で高度情報3区分を一発合格しています。(練習の時は、最初は30点も得点出来れば上出来と考えています。先ずは、試験の感覚を掴むために、挑戦してみる事をお勧めします。)
お勧めする参考書
お勧めの参考書は別途以下のページにまとめたのでご覧ください。
まとめ
基本情報の勉強法・参考書について書かせて頂きました。
まとめとしては以下です。
- 合格率は20~30%とやや難し目の試験
- 勉強期間は1.5カ月は欲しい
- 参考書として1冊買うなら「出るとこだけ基本情報技術者」がお勧め
ご参考になりましたら幸いです。
以上
コメント