「情報処理安全確保支援士の参考書は何がおすすめ?」
そんな疑問にお答えします。
私は非情報系の出身ですが、情報系出身の方に負けまいと、情報処理試験の勉強に励んだ結果、以下の資格に合格できました。
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- 情報セキュリティスペシャリスト
- ネットワークスペシャリスト
- プロジェクトマネージャ
応用情報以外は、全て一発で合格しています。
業務は画像処理系なので、ネットワークもセキュリティも独学で勉強して合格しました。
秘訣の1つは参考書選びが上手かった事です。
学生時代から勉強してきたタイプなので、参考書を選ぶ目には自信があります!
その経験を生かして、情報処理安全確保支援士のお勧めの参考書を紹介させて頂きます!
情報処理安全確保支援士の参考書のおすすめランキング
基本的にはおすすめランキング順に学習を進めて行くのがお勧めです。
1位:勉強の軸となる教科書:先ずは1冊を繰り返す!
王道の勉強法に「とにかく1冊の教科書を繰り返し読み込む」という方法があります。
ただし、これだと決めた1冊が良くない教科書だと、無駄に苦労する事になります。
そんな事を避けるために、最低限気を付ける事は以下の2つです。
- 情報が網羅されている事
- 読みやすい事
紹介している翔泳社のテキストは、内容の網羅性も問題なく、1冊を繰り返し読めば必要となる知識は一通り身に付けることが出来ます。
網羅性の他にもこのテキストがお勧めな理由は以下です。
- 図や表を用いて説明しており分かりやすい
- 各分野毎に出題される内容が順を追ってきちんと整理されている
- 試験に出るポイントが注意書きとして欄外に書かれている
3回位読めば、だいたい頭に入るかと思います。
それなりに分量のあるテキストですが、そこは高度情報処理の試験なので頑張るしか無いです。
2位:過去問道場:午前問題はこれで乗り切る!
参考書では無いのですが、欠かす事の出来ない物なので紹介します。
「過去問道場」は応用情報処理でもお世話になった人が多いかと思います。
会社の昼休み中や、電車の移動中などのスキマ時間にできるのが嬉しいです。
午前問題は過去問からの転用も多いので、過去問道場だけでも午前の合格ラインは超えられると思います。
3位:午後問題集:午後問題を年度順に解いてはダメ!
応用情報までと明らかに難易度が違うのが午後試験です。
午前試験は応用情報と同じく過去問からの流用が多いので、過去問をこなせば通過できます。
その一方で、午後の文章量・解答の記述量は明らかに増えています。
応用情報なら午後問題1つに30分が目安ですが、高度は午後1で1題45分、午後2は1題2時間です。
勉強は過去問対策で間違いないですが、1題ずつの分量が多いため、問題を取捨選択する必要があります。
この問題集は分野別に問題を選別してくれているため、効率的に過去問演習を行う事ができます。
私は勉強期間を4か月程度と余裕を持たせて取っていましたが、それでも無駄な勉強をやるゆとりは無かったです。
午後問題を年度単位に漫然と解いていくのは時間が勿体ないです。
分野別に良問を解き、効率的に対策を進めて下さい。
4位:テクニック集:解答の型を覚えるべし!
私は勉強には2つの方法があると考えています。
1つは、自分の興味のある事をひたすら追求していく勉強、もう1つは、試験に合格するための勉強です。
正直、3,4カ月の勉強で高度情報処理試験に合格するには「合格するための勉強」をする必要があります。
この参考書は試験に受かるためのもので、問題と解答のパターンを押さえるのに適しています。
特に、午後問題での問題と解答パターン集は秀逸で、これが無かったら合格していたか分からなかったです。
私は学習中は午後問題はなかなか6割を超えられませんでした。
しかし、最後の2週間で午後問題の問題と解答パターンを頭に詰め込み、午後1,2共に8割越えで合格できました。
ただし、本書はコンパクトにまとまっている分、内容がかなり絞り込まれているため、教科書としての利用はお勧めしません。
確実に合格したい人だけにおすすめの参考書
以下で紹介する参考書は、「必須」という程では有りませんが、学習を進めて行く上で詰まる事があれば利用をお勧めします。
5位:セキュリティ技術を深める
「セキュリティ系のテキストと言えばコレ!」という名著です。
セキュリティの中でも特に暗号に関する話が網羅的かつ分かりやすく書かれています。
セキュリティ系の話はざっくりと「運用系」と「技術系」に分かれるのですが、技術系の中でも難しいのが暗号です。
そうした難解な暗号の話を、専門家でない人に向けて丁寧に説明してくれている本です。
ただし、ページ数が多く読むのに時間がかかる事や、試験に準拠した参考書ではないため、メインで使う事はお勧めしません。
試験勉強中は、分かり難いと感じた分野だけを読み、試験後に全体をじっくり読むのをお勧めします。
6位:そもそも基本から分からない場合
非情報系の出身で、ほとんど0から情報セキュリティの勉強をされる方には、本格的なテキストで勉強する前にやさし目のテキストで概要を掴む事をお勧めします。
私は応用情報に合格した次の試験で、情報セキュリティスペシャリスト(現:情報処理安全確保支援士)を受験しました。
応用情報である程度はセキュリティの勉強をしていましたが、知識量が足りず、本格的なテキストを読んでもいまいちピンと来なかったです。
そこで、勉強の前段階として一般向けの本を読みました。
この本は、情報セキュリティについて広く浅くカバーしてくれているため、概要理解には丁度良かったです。
概要理解が目的なので、分からない所があっても「そういうのがあるんだ~」程度にして、さっと一回通り読む程度で充分です。
本書では深入りせずに、本格的な勉強に早めに着手するのが吉です。
7位:応用情報でセキュリティやネットワークをあまり勉強しなかった人向け
この本はネットワーク分野の基礎知識を身に付ける本として多くの人が推薦している良書です。
私は、応用情報を受験する時に、高度情報のセキュリティとネットワークも取得したいと思っていたので、セキュリティやネットワークの勉強に力を入れました。
セキュリティ系の話はざっくりと「運用系」と「技術系」に分かれます。
技術系の内容では、ネットワークセキュリティの話が主になるため、ネットワークの知識が必要になります。
もし、応用情報でネットワークの勉強をあまりしてこなかった人には本書をお勧めします。
ネットワークの知識を基本的なことから解説してくれるため、ネットワークの知識がほぼ無かった私でも(私は土木系の学科の出身です)、ネットワークの知識を身に付ける事ができました。
この本を2回通り読みネットワークの基礎を固めたことが、情報セキュリティスペシャリスト、ネットワークスペシャリストに一発合格するために効果的だったと感じています。
番外編:セキュリティ漫画
気分転換用の漫画
キャプテン翼を読んでサッカーを始めた人がいれば、スラムダンクを読んでバスケを始めた人もいるでしょう。
ならば、情報セキュリティの漫画を読んで、セキュリティ技術者になった人がいても良くないですか?
本書の主人公は、いわゆる落ちこぼれですが、ハッキングの腕だけは抜群という少年です。
最初は、ハッキングの技術を悪用していたのですが、ある人に才能を見出され、ホワイトハッカーとして活躍していく事になります。
専門用語も出てくるのですが、勉強している人にとってはそこが嬉しかったりします。
勉強の合間の気分転換や、モチベーションアップにお勧めです。
終わりに
「高度情報」と聞くと身構えてしまいますが、非情報系出身の私でも合格する事が出来ました。
最初は「高度なんて無理」だと思っていましたが、やってみると何とかなるものです。
もし諦めそうになっても最後まで取り組み、合格される事をお祈りさせて頂きます。
セキュリティ・情報処理安全確保支援士関係の情報は以下もどうぞ
本記事がお役に立ちましたら幸いです。
以上です
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