「iDecoで投資信託を買って節税… 調べるの面倒臭そう…」と思っていませんか?
多くの方がiDecoをお勧めしています。
そして、その方々は以下の事を言われています。
- iDecoという制度では節税ができる
- 投資信託を長期的に非課税で運用できる
普通はいきなり「投資」をしろと言われても戸惑ってしまうのではないでしょうか。
しかも、大事な老後の資金です。
注意書きに「損をする場合もあります」と書かれている物に投資したくないと考える人も多いと思います。
そうした人にお勧めしたいのが「iDecoで定期預金」をする事です。
定期預金なら元本が保証されているので、損をする事はありません。
私は投資もしていますが、iDecoで老後資金を作るなら定期預金にしたいと考えています。
投資は投資、貯金は貯金で分けたいと考えており、老後資金は確実な所に預けたいからです。
そこで、iDecoで定期預金をするなら、どこで申し込むのがお得なのかを調べました。
iDecoを始める際に知っておくべき事
iDecoは運営機関により手数料が異なる
iDecoの運営機関は200社以上もあります。
代表的な運営機関は
- 楽天証券
- SBI証券
- ゆうちょ銀行
などです。
iDecoには手数料がかかりますが、内訳として
- どの金融機関でもかかる固定の手数料
- 金融機関によって変わる追加の手数料
の2つがあります。
以下に、iDecoの手数料について解説します。
手数料の種類
※アンダーラインを引いている箇所が「金融機関によって変わる追加の手数料」です。
A.加入時の手数料:iDecoに申し込んだ際に発生する初期費用
初期費用はさらに以下の2つの手数料に分かれます。
A1. 国民年金基金連合会への手数料:2,777円(税込)
A2. 運営管理機関(XX銀行、XX証券など)への手数料:機関により変わる
B.毎月の手数料:月々の積み立て、運用に必要な手数料
毎月の手数料はさらに下の3つの手数料に分かれます。
B1. 国民年金基金連合会への手数料:月額103円(税込)
B2. 信託銀行への手数料:月額64円
B3. 運営管理機関(XX銀行、XX証券など)への手数料:機関により変わる
C.給付事務手数料:受け取り時に自分の銀行口座に振り込んでもらうための手数料
給付1回につき432円の手数料がかかります。(どの金融機関を選んでも同じです。)
iDecoで定期預金をする際に知っておくべき事
2019年現在、マイナス金利の影響でどの金融機関でも金利は無いに等しいです。
金利よりも手数料の影響が大きいため、優先度としては以下の順です。
- 手数料を節約する
- 金利の良い所に預ける
手数料を節約するには2つの方法があります。
1つは「手数料が安い金融機関を選ぶ」ことで、もう1つは「年払いで手数料を節約する」ことです。
以下でその方法を解説します。
手数料が安い金融機関を選ぶ
上で書いた手数料のうち、金融機関の選び方で節約できる手数料は、
- 申し込み時の手数料の「A2. 運営管理機関(XX銀行、XX証券など)への手数料」
- 毎月の手数料の「B3.運営管理機関(XX銀行、XX証券など)への手数料」
の2つです。
2019年現在、申し込み時の手数料A2は大体の運営管理機関で0円です。
一方で、毎月の手数料のB3は、金融機関により0円~400円程度と差があります。
毎月400円も余計に手数料がかかれば、1年で4800円、30年で14万4000円になります。
勿論、手数料が0円の所に預けるべきです。
年払いで手数料を節約する
iDecoの積み立ては月単位で行うのが普通です。
というのは、iDecoで節税対象となる積立金額が1カ月あたり23000円(企業年金なしの企業に勤務のサラリーマンの場合)と決まっているからです。
ですが、同一年内なら積み立てを翌月以降に繰り越す事が出来ます。
例えば、1月~5月は積み立てをせずに、6月にまとめて1月~6月の6カ月分を積み立てる事が出来ます。
注意点としては、「繰り越し」は出来ても「前倒し」は出来ない事です。
1月に1年分をまとめて積立てる事はできません。
この制度を使うメリットは「1回積み立てをする毎に発生する手数料を節約できる」ことです。
これにより「国民年金基金連合会への手数料:月額103円(税込)」を節約できます。
毎年12月にまとめて積立てると、11回分の手数料が節約できるので 103円×11回=1133円を節約できます。
つまり、「金融機関」と「積立て方」を工夫すれば、手数料を毎年約6000円節約できます。
※年払いの注意点1
加入した最初の年は、加入した月からの積み立てとなるため、12か月分を非課税枠で積み立て出来ません。
非課税枠を超えると、別途手数料が発生するため注意が必要です。
※年払いの注意点2
別サイト等で書かれている混乱しやすい情報として、「確定申告」があります。
過去には、12月にまとめて積立てた場合、年末調整に必要な書類が翌年の1月以降に送られるため、自分で確定申告をして節税する必要がありました。
ただし、2018年に制度が見直され、12月にまとめて積立てをしても、「見込み分」として年内に書類が送られるようになったため、年末調整で節税できるようになっています。
手数料を最安値にした場合
上で書かせて頂いた方法により手数料を最安値にすると、
- 初期費用:2777円
- 積立て時の手数料(年1回):103円
- 月々かかる手数料(年12回):64円×12回=768円
となります。(毎年かかる費用は「積立て時の手数料」と「月々かかる手数料」の合計なので、103円+768円で871円です。)
節税効果は年収500万円のサラリーマンが、毎月2万3000円ずつ積立てると年間5万円程度(受け取り時の課税を考慮しない時)なので元は充分に取れます。
iDecoで定期預金をする場合にお勧めの金融機関はどこ?
iDecoの取り扱いの金融機関では、「金融機関により変わる追加の手数料」は0円の所も多くあります。
また、200社以上ある会社を全て調べるのは現実的では無いため、以下の方法を取りました。
- 手数料無料の有名な金融機関を選別する(独断と偏見で選びました)
- 上記で選んだ金融機関の定期預金の金利を比較する
手数料が最安値の金融機関と定期預金の金利
※金利は変動する場合がありますが、2018年時の実績値を紹介します。
※iDecoはiDeco用の定期預金の金利が適用されます。
以下に「手数料が最安値の金融機関、定期預金型のiDecoの商品名、金利」を紹介します。
- SBI証券:あおぞらDC定期 金利0.02%
- 楽天証券:みずほDC定期預金 金利0.01%
- マネックス証券:みずほDC定期預金 金利0.01%
- 松井証券:みずほDC定期預金 金利0.01%
- KDDIアセットマネジメント:三菱UFJ銀行DC1年定期 金利0.01%
- イオン銀行:イオン銀行iDeco定期預金5年 金利0.05%
上で書かせて頂いた金融機関では金融機関分の手数料は0円なので、初期手数料2777円、年間手数料871円で運用する事ができます。
金利は0.01~0.05%でイオン銀行が0.05%と最高です。
調べた限りでは、手数料・金利からはイオン銀行がベストです。
因みに、月々23000円を複利で10年積立てる場合、
- 金利0.01%だと10年間で利子の合計は1332円
- 金利0.05%だと10年間で利子の合計は6907円
5000円以上も差ができます。
イオン銀行でiDecoをしよう!
手数料や金利から、定期預金型のiDecoを申し込むならイオン銀行がベストなのは分かりました。
ただ「イオン銀行の口座を持っていないし、銀行口座を増やすと管理が面倒…」と思っていませんか?
ネット通販で有名なあの方の口調を真似させて頂くと…
まとめ
iDecoで定期預金をするなら、以下がお勧めです!
- イオン銀行で申し込む
- 積立て方法は「年払い」で「12月一括積立て」にする
節税金額を最大にしたいなら、12月に一括で 27万6000円(サラリーマンの場合)を積立てるのがベストです。
ただし、27万6000円を捻出するのはキツイ、という人もいると思います。私もそうです。
iDecoの積立て金額は月々5000円~2万3000円、年間に直すと6万円~27万6000円の間で調整できます。
私は1カ月1万円ずつ貯金して、12月に一括で12万円を積み立てようと考えています。
それでも節税効果はあるので、金額は自由に調整されると良いです。
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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