定期預金をやっている方、やろうと思っている方で
「貯めているお金の内、何割を定期預金にいれるべきか?」
と考えた事はないでしょうか。
私も定期預金を行う時に同じことを考えました。
また、2016年からは株式投資も始めたので、「そもそも定期預金をすべきか?」と考えた事もあります。
本記事では、
・定期預金をするべきと考える理由
・定期預金に預けるべき金額の目安
・定期預金にお勧めの銀行
について書かせて頂きます。
定期預金はすべきか否か・預けるべき金額の目安
日本人の平均的な貯金について
日本人の平均的な貯金ですが、全年齢の平均では以下となっています。
単身世帯:776万円
2人以上世帯:893万円
(金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2016年)」)
仮に800万円を年利0.1%で定期預金に預ければ8000円(税引き後約6400円)の利子がつきます。
6000円は無くても困りはしないけれども、あれば嬉しいかなという金額ではないでしょうか。
あれば嬉しいと思うなら、定期預金をすれば良いのではないか?というのが私の考えです。
投資と貯金について
定期預金をしない人の意見としては「定期預金ではお金がほとんど増えないから投資にまわすべき」といったものを見かけます。
確かに、資産を増やす事を考える場合、定期預金ではほぼ増えないため、投資を選択肢に入れる必要があります。
だからといって100%投資に回すのはお勧めしません。
では投資を行う場合、手元にはいくらお金を残すべきでしょうか。
また、投資に回さなかったお金の内、いくらを定期預金に入れるべきでしょうか。
生活防衛資金という考え方
100%を投資に回すべきではないと考える理由は、生活防衛資金は現金で持っておくべきと考えるためです。
株などはリスク資産であるため、増える事もありますが減る事もあります。
生活防衛資金なのに「気が付いたら減っていた」では困ります。
生活防衛資金は出来れば2年分の生活費があると良いです。
2年分としたのは、失業した場合に職業訓練校に通い、新たな仕事を得るのに2年もあれば大丈夫だからといった理由からです。
もし、失業保険を貰える事を考えたり、十分なスキルを持っていて直ぐにでも転職可能ならばもっと少なくても大丈夫ですが、あくまで目安としてです。
因みにですが、2年分の生活費は大まかには以下の金額です。
独身者の場合:408万円
夫婦2人世帯の場合:672万円
(1月当たりの支出のデータは総務省の統計データ「1世帯当たり年平均1か月間の収入と支出 」を利用し、その数値を24倍することで2年間の生活費とした)
生活防衛資金の管理について
生活防衛資金ですが、ほぼ全てを定期預金にいれても問題ないと考えています。
急な出費のために、数十~数百万円程度は普通預金に残しておいてよいと考えますが、その他は定期預金に入れて問題ありません。
定期預金は途中で解約すると、当初の予定の利率よりは下がりますが元本割れをする事はありません。
(仕組み預金等の特殊なものは元本割れする場合がありますが、いわゆる定期預金では元本割れはしません。)
もし、急きょ必要になったら定期預金を解約すれば良いだけです。
ネット銀行を利用して定期預金をしていれば作業も楽です。
生活防衛資金は、平常時は使う訳にもいかず、投資に回す訳にもいかないお金です。
ただ口座に眠らせておくのは勿体ないので、少しでも利率の良い定期預金に預けて置くのが得です。
ここまでを整理すると以下です。
- 資産を増やす事を考えるなら投資は妥当
- 投資をする前に、生活防衛資金を貯めておくべき
- 生活防衛資金は定期預金に預けておくのが良い
定期預金にお勧めの銀行は?
定期預金の利子の相場
基本的な事として、定期預金をするなら絶対にネット銀行の方が良いです。
代表的な銀行の2019/2/3現在時点での1年ものの定期預金金利は以下です。
- ゆうちょ銀行:0.01%
- みずほ銀行:0.01%
- 三菱UFJ銀行:0.01%
- 三井住友銀行:0.01%
これに対し、オリックス銀行(ネット銀行)は0.20%もあります。(ネット銀行の金利は時期によってよく変わります。)
大手銀行の金利は0.01%が相場ですが、ネット銀行で高金利のものを探せば0.20%程度あります。
100万円を預けた場合だと 0.01%は100円、0.20%は2000円です。
100円だと駄菓子程度しか買えませんが、2000円あれば本やランチなどに使う事が出来ます。
お勧めのネット銀行
ネット銀行の方が高金利な定期預金が多いですが、特にお勧めするネット銀行は
- じぶん銀行
- オリックス銀行
です。
上の2つをお勧めする理由は、長期的に見ていつも高金利だからです。
定期預金を預けるたびに、ベストな金利の銀行を探し、口座を開設し、数百万円を預け替えるのは面倒臭く無いですか?
それよりは、ベストでは無くても安定して金利の良い銀行に預けて置く方が手間が掛からなくて良いです。
じぶん銀行・オリックス銀行は、ボーナス時のキャンペーンではだいたい 0.20%を設定してくれています。(ここ数年はマイナス金利の影響もあり、0.20%はかなりの高金利です。)
だいたいの場合、じぶん銀行のキャンペーンが終わる頃の時期にオリックス銀行のキャンペーンの時期が来ます。
このため、ボーナス直後の時期(12月、1月、6月、7月)を狙って定期預金に預けるのがお勧めです。
じぶん銀行・オリックス銀行の比較
紹介させて頂いた銀行のうち、ご自身で使い勝手の良い方を選択されれば良いです。
じぶん銀行の母体はKDDI、オリックス銀行は野球チームを持っているオリックスが母体です。
どちらも大手企業傘下の銀行であり、安心感があります。
2つの銀行サービスについて比較します。
じぶん銀行
- 預入残高などにより「じぶんプラス」と呼ばれるステージが決まる
- じぶんプラスのステージにより、ATMの無料回数が異なる
- 定期預金を100万円いれていれば「じぶんプラス4」になる
- じぶんプラス4なら、ATM預入れ手数料は何度でも無料、引き出しは月8回まで無料、振込手数料は月8回まで無料
- 提携ATMは、三菱UFJ銀行・セブン銀行・コンビニATM E-net・ローソン銀行・ゆうちょ銀行(ゆうちょ銀行はステージが上がっても月1回しか無料にならない)
オリックス銀行
- 提携ATMは無い
- 他行からの振込という形でしか入金できない
- 他行あての振込手数料は月2回まで無料
私はじぶん銀行、オリックス銀行の2つとも使った事がありますが、使いやすいのはじぶん銀行です。
オリックス銀行は提携ATMが無いため、振込が面倒です。
定期預金に預けるお金はメインバンクから移動させる人が多いと思うのですが、メインバングは3メガバンクやゆうちょ銀行かと思います。
3メガバンクやゆうちょ銀行から100万円以上のお金をからオリックス銀行に振り込むと、400円+税程度の手数料がかかります。
一方で、じぶん銀行は提携ATMが多く、「じぶんプラス」と呼ばれる会員ステージを上げると手数料を無料に出来ます。また、アプリの使い勝手も良いです。
このため、どちらか選ぶならじぶん銀行をお勧めします。
まとめ
- 生活防衛資金は定期預金にすべき
- 定期預金にお勧めな銀行はじぶん銀行
例え数千円の利子でもあった方が嬉しいので、私は定期預金をしています。
利子に関しては以下の記事もご参考にどうぞ
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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