入社した企業が客先常駐SEだった…
求人票には「自社開発」と書いて、実は客先常駐な会社もあるので注意が必要です!
人不足と言われる昨今、IT系の企業も人材確保のために、ほとんど虚偽の内容で人を確保しようとする所もあります。
企業の求人票には「自社開発です!」と書いてあるのに、実はそれは一部の事業だけ。主な事業は客先常駐の派遣業である、という場合などです。
そんな会社に入社してしまった場合には、早めに転職をする事をお勧めします。
3年我慢する?
よく言われるのが、「3年は我慢しろ」ですが、3年に拘る必要は無いと考えます。
転職するか否かは以下を基準に考えると良いです。
- 自分がやりたかった事はやれそうか?
- 給与はどうか
- 残業、休暇取得制度
自分の3年位上の先輩を見て、自分の将来像を予測する事をお勧めします。
職場の少し上の先輩と同じようになったとして、満足出来そうなら、多少辛くても3年頑張るというのは妥当な判断です。
社会人になって、これまでやった事が無いことを、予算・期限の制約がある中で行うのはストレスがかかるのは当然です。そんな中で、「やめたい…」と思うのは誰でも感じるものです。
多少のストレスは受け入れる覚悟を持って働く必要はありますが、ずっと続くとなると話は別です。
ストレスフルな状況がずっと続きそうか、一時耐えれば別の世界が広がっているかで、対応は変えるべきです。
働き方改革の弊害
2018年頃から「働き方改革」が叫ばれています。
働き方改革を導入して、ホワイトな労働環境をアピールする企業も多いです。
ただし、働き方改革のシワ寄せも発生しています。
常駐先の客先企業の社員は、働き方改革の導入で、残業時間が短くなりますが、同じ場所で働ている他社の人間はそうではありません。
常駐SEは所属する会社が異なるため、客先とは就業規則が異なります。このため、客先の社員だけが早く帰り、常駐SEはその分、残って業務をする事になるという所もあります。
加えて、客先は発注側という事もあり、元々の給与が高く、残業しなくても、残業の多い常駐SEと同じくらいの給与を貰っているのが普通です。
ここまでの不公平があると、仕事へのモチベーションを保つのも困難ですよね…
第二新卒のカードが使えるうちに転職を検討すべき
新卒後の1~2年程度なら、業務で実績がほとんどなくても採用されやすいです。
寧ろ、3年程度働いているのに実績が無いと、良い形での転職は難しくなります。
私が知っている人だと新卒から1年で転職していった人もいます。
IT業界自体、変化が激しい業界です。行動が遅いというのは人物評価としてマイナス要因です。転職するなら早めに動くべきです。
あまりに長い間働いてからの転職だと、「自分のキャリアを真剣に考えていない人物」という評価をされても仕方がありません。
スキルを付けてから転職しようとしてはいけない
常駐先の企業によっては、会社が違っても割とフラットな関係で接してもらえるため、居心地よく働ける場合もあります。
それでも、自社の社員か否かというのは意識されます。特に、育成・キャリア形成という面では、自社の社員を優先するのが当たり前です。
素質や努力といったもの以上に、どこの会社の社員かというのを重視して業務にアサインされます。
技術力を高められそうな業務、マネジメント能力を養う経験ができる業務は自社の社員が優先的にアサインされます。
自社の社員のレベルを上げる事が、自社のレベルアップに繋がるため当然の判断です。
また、比較的に短いスパンで全く異なる分野に配置転換される事もあり、仕事を通じて得意スキルを身に付ける事が難しいという問題もあります。
職務履歴書にかける内容が無い
転職で最も見られるのが「業務として何を、どんな風にやったか」です。
客先常駐として働いていると、低スキル、マネジメント経験もない状態が続くため、勤続年数が長くなるほど、書きにくくなってきます。
逆に、若手の内なら、マネジメント役でなかったとしても、業務に主体的に関わった点をアピールできます。
第二新卒のうちなら、元気の良さ、仕事への積極性をアピールできれば転職は難しくありません。
このため、客先常駐になったからと言ってすぐに絶望するのではなく、アサインされたプロジェクトに主体的に関わり、若手なりの職務経歴書が書ける様になる事を意識して働くべきです
まとめ
客先常駐になった場合、取るべき対応は以下です。
- 3年程度上の先輩を見て、納得出来そうなら留まるのも有り
- 転職をするなら「スキルを身に付けてから」とは考えず、直ぐにでも行動すべき
- 客先常駐で長期間働くほど、転職は難しくなる
必ずしも転職をする必要はありませんが、もし心に引っ掛かる部分があるなら、活動だけでもしてみるべきです。
IT系の転職に強いエージェントにギークリーという会社があります。
私がギークリーにお世話になった時の話を以下の記事に書きました。
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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