『ピーター・リンチの株で勝つ』初心者がやる投資の失敗について学べます!

「個別株の選び方はどうすれば良いのか?」

投資信託を買う場合に比べて、個別株を買う場合には自分で企業を分析する必要があります。

この作業は中々に難しいのです。

そこで、勉強のために、米国で有名な投資家である「ピーター・リンチ」氏の著書『株で勝つ』を読みました。

本記事では、書籍『株で勝つ』を読んで知る事の出来た「初心者が陥りがちな誤った株の買い方」について書かせて頂きます。

 

 

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ピーター・リンチ氏とは誰?

まずピーター・リンチ氏について簡単に触れます。

アメリカの投資家、ファンドマネージャーであり、1977~1990年の間にマゼランファンドの資産を1800万ドルを140億ドルにまで増やしました。(約100倍)

 

10年程度の期間で比較するとアクティブ投資の9割程度はインデックス投資に負けます。

(簡単に言うと、単純に各業界を代表する企業の株を買う(インデックス投資をする)方が、プロ投資家が思考を巡らせて株を売買する(アクティブ投資をする)よりも成績が良いという事です。)

ピーター・リンチ氏は、普通にやっても良い結果になりにくいアクティブ投資において、卓越した成績を残した投資家です。

 

 

個人投資家がプロ投資家(ファンドマネージャー)に勝てる理由

ここまで読まれた方はもしかして以下の様な感想をお持ちでは無いでしょうか。

「インデックス投資半端ないって。アクティブ投資家の9割に勝利するもん。そんなん個人投資家は勝てへんやん、普通。」

 

ただ、個人投資家がアクティブ投資家やインデックス投資に劣ると決めるのは早計だと考えます。

少なくとも、個人投資家がプロのファンドマネージャーよりも好成績を出せる方法はあります。

というよりも、プロ投資家には制約が課せられています。ざっとは以下です。

  • 個人投資家よりも多額の資金を運用する必要がある
  • 時価総額の小さい会社を大量に買うと値動きが大きくなるので、買いにくい
  • 定期的な成果チェックがあるため、年単位で考えにくい

 

また、投資家の不利な点として一般企業で働いていない事を挙げています。

例えば製薬会社で働いている人ならば、製薬業界の知識を生かして投資を行う事で、プロよりも良い成績を収める事は可能である、という理屈です。

 

 

個人が株を買う時の驚くべき買い方

個人投資家が株を損をする原因の分析として、リンチ氏は「雑貨の買い方と株の買い方」を上げています。

 

例えば、お店で何か買い物をする時には、サイズであったり、耐用年数であったり、他社製品と機能や価格を比較し、熟考してから買う人は多いと思います。

雑貨を買う時には買い物上手でも、株を買うとなると、ろくに会社の調査をせずに、雑貨を買うよりもごく短い時間で投資判断をしてしまいます。

これでは、勝てなくても不思議はありません。

 

 

ピーター・リンチ氏も避ける銘柄

SBI証券での海外株の人気銘柄と言えば「Amazon」です。

ただし、この様な人気銘柄を買っている様では、投資で良い成績を収めるのは難しいかもしれません。

(私はAmazonに関しては、人気銘柄だが伸びる余地はあると考えているので買いますが。)

 

以前に紹介した、ジェレミー・シーゲル氏の「株式投資の未来」も「世間から注目されるような企業の株は避けた方が良い」と述べていましたが、リンチ氏も同じ考えです。

バイオやITといった注目される様な業界は、皆が買いたがるため割高になっているという論です。

 

人に「私は◎◎の株を買っています」といった時に注目される様な株は避けて、「地味な業界」の「さえない名前の会社」の株を買う方が良いという事です。

そういった地味な銘柄の中にこそ成長株がある、という考えです。

 

 

分散投資は本当に必要か

一般的には株式投資は分散投資が推奨されていますが、分散すれば良いという物でもありません。

分散投資すれば安全という訳では無く、本当に素晴らしい会社に分散しなければ意味が無い、という事です。

分散したからと言って、ダメな投資先も含めてしまっては意味がありません。

また、資金を増やすためには投資先を集中した方が良いため、10銘柄以下にするのが良いです。

 

 

値段が下がった時ほど逆張りに注意

「逆張りに注意」これは私の備忘録も兼ねて書きます。

「逆張り」とは、株価が下がった時に「もうこれ以上は下がらないだろう」と判断して株を買う事です。

株価が下がって「これ以上は下がらないだろう」という推測で買ってしまうのは、初心者には良くあります。

ただし、「値下がりしてお得」だと思って買うと危険な場合もあります。

例えばですが、東芝が上場廃止になるかどうか騒がれていた頃に、日本のM証券会社は非情の空売りを仕掛けていました。

「弱者を徹底的に叩く」という戦略が取られる場合もあり、安易な逆張りは要注意です。

 

 

おわりに

ジェレミー・シーゲル氏とピーター・リンチ氏はアプローチは違いますが、避けるべき株は共通していました。

どちらも「世間から注目される株は避けるべき」と考えています。

株を買う上では、注目株を避けて、1銘柄ずつ慎重に調査して買うだけでも初心者トレーダーの域を脱する事は出来るのではないか、と考えています。

その他にも本書では「成長率・配当・PERを考慮した割安株の判定法」も書かれており、参考になるのではないかと思います。

(興味のある方はリンクを貼らせて頂くのでどうぞ)

 

ご参考になりましたら幸いです。

以上

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