書籍「勝負脳の鍛え方」から試験・受験のストレスの対処法5つを紹介!

 

私が大学生の頃、学習塾でアルバイトをしていました。

その時に担当していた生徒に、京都大学を志望している生徒がいました。

難関校だけに受験のプレッシャーも大きく、高3の9月に、その生徒が「私、もう受かる気がしないんです」と相談に来ました。

可愛い担当生徒、それもJKにそんな事を相談されて放っておける訳がありません。

 

多くの難関大を目指す生徒のうち、不合格となってしまう子は「受験のプレッシャーに負けてしまった事」が原因である場合も多いです。

高いハードルを越えるには、精神的なストレス・プレッシャーに勝つことが必要です。

 

私は豆腐メンタルなので、一時期、メンタル強化について色々と調べていました。

そんな私の愛読書から1冊「勝負脳の鍛え方 著:林 成之」をその生徒に貸しました。

そしてその生徒は見事、京都大学に合格しました。

 

本記事では、書籍「勝負脳の鍛え方」のノウハウを用いて、試験・受験のストレスを乗り越える方法について書かせて頂きます。

 

 

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キツイ状況にある時の乗り越え方

自分がキツイ状況にある時には、つい自分の状況を嘆いてしまうものです。

しかし、これは良くありません。

脳が勝手に「これだけ不利な状況なら、合格出来なくても仕方がない」と合格出来ないのを正当化し始めてしまいます。

そうすると、闘志も湧かず、ますます合格から遠ざかってしまいます。

 

自分がキツイ時には、競争相手の状況を想像する事です。

少しでも自分に有利な可能性がないかを探すことで、自分の気持ちが折れるのを防ぎます。

 

例えば、受験などでは次の様に考えます。

「今の時点で、そんなにも良い点数が出せるという事は、自分よりも早くスタートを切ったか、自分よりも多くの労力を費やしたのかもしれない。

それなら、自分よりも疲労が溜まっているはずだ。

あと少しは頑張れても、本番までは続かない可能性もある。」

 

競争相手を嘗めてはいけませんが、自分の気持ちが折れそうな時には、僅かでも自分に有利な点を探して気持ちを繋ぐ事が必要です。

 

 

ミスしない事より、強くなる事を心がける

勝負脳の考えでは「相手の長所を攻めて勝つ」という姿勢を重視しています。

その理由は以下です。

・相手が格上になる程、明確な弱点は無くなってくる

・弱点を攻めて勝つという方法では、強い相手には勝てない

・相手の長所を攻めて勝つ、という気持ちをもって練習、試合に臨む事で勝負強くなる事が出来る

 

特に、難しい試験の場合は、実力の底上げが必要です。

「基礎知識を身に付けてミスをせずに」という勉強だけでなく、「難問に正面からぶつかって正解する」という事が必要です。

ミスを気にするよりも、「自分がもっと強くなるのだ」という意識を持つことで、勝負脳を鍛える事が出来ます。

 

 

周囲の人の「最近、調子悪いんだ~」を真に受けない

長距離走において以下の様な心理戦が行われるのをご存知でしょうか?

  1. 後ろから追いかけて来る選手がいる場合に、わざとペースを落として、自分の体力が落ちてきた様に見せかる
  2. 追いかける側の選手は、前を走る選手の限界が近いと思い込み、追い抜くチャンスだと考える
  3. 追いかける側の選手が自分を追い抜くまでは、ペースを落として体力を温存する
  4. 追い抜いかれた直後に温存していた体力を発揮し、一気に抜き返して走り去る
  5. 追い抜かしたと思った選手は、追い抜きのチャンスという予想を裏切られ、勝負の気力を折られる

 

もし、自分の周囲にライバルがいて、調子が悪そうにしていても油断大敵です。

「こいつには勝てる」と思って油断した後に、相手が実力を発揮して自分を上回ってくると気力を折られます。

諺にも「大敵と見て恐れず小敵と見て侮らず」とありますが、まさにそうです。

 

 

やる気に満ちた状態にする方法

脳が疲労していると、やる気が出ず、重要な場面でも「なんだか気力が湧かない。。」という状態になってしまいます。

そうなってしまった場合には、脳の疲労を取る事が重要です。

 

脳の疲労を取るための有効な手段の1つが「友人や家族との雑談を楽しむ事」です。

幸いにも私たちの脳は、疲労の解除命令を出す機能を持っているのです。

その機能部位は、前頭眼科野というところにあります。

これは、言語を司るブローカ言語中枢や、匂いを嗅ぎ分ける嗅結節とも関連した働きをしています。 (勝負脳の鍛え方 林成之)

 

つまり、楽しく会話できる友人、家族を身近に持つことや、好きな香りを嗅ぐといった事が有効です。

試験、受験前だからといって孤独になるのはお勧めしません。

 

 

勝負事に強くなる食事

オリンピックなどで日本人が個人競技で勝てないのは、欧米人は肉食動物的な形質が強いが、日本人は草食動物的な形質が強いからだと言われています。

 

草食動物は本能として、緊急時には体が硬直する様になっています。

肉食動物の多くは、本能的に逃げる物を獲物として認識します。このため、硬直して動かないというのは1つの有効な対策です。

この性質は勝負事には圧倒的に不利です。勝負事の際には、闘争心を燃やして事にあたるべきなのに、緊張して固くなっては良い結果が出ません。

肉をいつも食べていると、不思議な事に肉食動物と同じように動きが活発になり、一対一の勝負に燃える心が強くなるなど、徐々に行動パターンが変わってきます。 (勝負脳の鍛え方 林成之)

肉が多めの食事にする事で、闘争心を燃やしやすい気質に変える事が出来ます。

もし、競争心が弱いタイプだと自覚されているなら、勝負事の前のしばらくの期間は肉食に変える事をお勧めします。

 

 

終わりに

最後に一言だけ書かせて頂きます。

 

「勝ちたい」とは生存のためにインプットされた本能です。

本能の方が、表層の意識よりも強力です。

勝負脳を鍛え、本能を味方につければ勝てます。

 

 

以上です

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