「マインドフルネス」、言葉として聞いたことはあるけど、イマイチよく分からない・スピリチュアルな感じがして苦手、という人もいると思います。
私も実際にマインドフルネスを行っていますが、スピリチュアルな物ではなく、実践すると確かに効果を得ることができます。
本記事では、
- マインドフルネスがどんなものか知りたい
- マインドフルネス瞑想について知りたい
といった人に向けて、実践的に解説してくれている本を紹介させて頂きます。
※全て私が読んだ本から紹介させて頂いています。
マインドフルネスについてのよくある誤解
スピリチュアルなもの?
マインドフルネスは心理学や仏教的な面があるため、エセ科学やスピリチュアルな物とみなされてしまう事もあります。
マインドフルネスは、脳波の計測といった科学的な実証実験も行われており、単なるスピリチュアルとは違います。
瞑想するのがマインドフルネス?
「マインドフルネス」という言葉の意味が分かり難いためか、「瞑想する事がマインドフルネスである」というイメージを持たれやすいです。
「マインドフルネス」の意味は、「今という瞬間に、価値判断を加える事無く、注意を払うこと」です。マインドフルネスにおいて、瞑想は今という瞬間に注意を払える様になるためのトレーニングという扱いです。
何故マインドフルネスがおすすめなのか?実践者の感想
試験勉強で最後まで頑張れる様になった
私はメンタルが弱い部分があり、試験の本番が迫ってくると、自信が無くなってきて試験を受けるのを止めようか迷ったり、気持ちが焦ってしまい集中できなくなってしまう事がありました。
マインドフルネスを続けていると、自分の不安とも向き合えるようになり、最後まで頑張れる様になりました。
試験勉強の類は、最期の1,2週間位で急に実力が伸びたりする事もあるので、最期まで勉強を頑張れるのは結果に大きな差がでます。
瞑想は脳のリフレッシュに最適
私が休日に勉強をする際の駄目なパターンは、1~2時間くらいなら集中できるのですが、一旦休憩を入れると、そこからずるずると休日モードになってしまい、気が付いたら夜になってしまうというものです。
休憩として瞑想をすると、集中力が回復した感じを得られるので、その後にまた勉強に取り組む事ができます。
勉強だけでなく、仕事の休憩にもお勧めです。
実際に私が読んだ中から厳選!マインドフルネスのおすすめ本
マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命
この本で紹介されているのは「Search Inside Yourself プログラム」という、グーグルで行われているプログラムです。
このプログラムは、最新の脳科学に基づいて開発されたリーダーシップやパフォーマンスの向上に効果があるとされています。
本書で解説されているプログラムは以下↓の様なもので、仕事からプライベートまで生かす事ができます。
- 怒りをコントロールする アンガーマネジメント
- 書くことによって自己を発見する ジャーナリング
- 共感を高めて関係性を改善する ジャストライクミーの瞑想
- 思いやりの心で問題を解決する 思いやりの瞑想
各ワークについて漫画で、「何の役に立つか」と「具体的なやり方」が解説されているため、分かり易く実践し易いといった特徴があります。
瞑想以外のマインドフルネスの取り組みを知りたい人にお勧めです。
自分を操り、不安をなくす究極のマインドフルネス
マインドフルネスやライフハック系の解説本です。雑学本の様な感じで読み易いです。
紹介されている内容は、科学的な研究に基づいた内容なので、スピリチュアルが苦手な人にもお勧めできます。
本書のレビューには「マインドフルネスに関係ない内容が多い」といった物もありますが、内容としてはメンタルの安定に関わる内容がまとめられています。
ページ数の割に、紹介されている知識は多いので、読めば何か新しい事を学べるはずです。
私の場合は例えば↓の様な事です。マインドフルネスで自分を変えたいと思うかもしれませんが、あくまで他人のためを目指す方が良い結果になる様です。
目標を立てて、「自分を変えよう、自分の弱点を変えよう」と思えば思うほど、不安やうつが悪化していく事がこの研究で分かったのです。
「自分のため」ではなく、「他人のため」を目標にするほうが、主観的にも客観的にもいい効果が出ることがわかったのです。
瞑想以外にも、マインドフルネスに関連する知識を色々と知りたい人にお勧めです。
脳疲労が消える 最高の休息法
タイトルにはマインドフルネスと有りませんが、内容はガッツリとマインドフルネスです。
図による解説が多く、ページ数は150ページ程度であるため、楽に読むことができます。
内容はマインドフルネス瞑想に絞っているため、瞑想の種類・やり方・効果について知りたいという人にお勧めです。
この本を読んで特に参考になったのは↓の様な事です。
何かに集中することなく、ただぼーっとしているだけでも、脳はどんどん燃料を消費するわけです。
とりとめのない事を考えているだけでも、脳は多くのエネルギーを消費し、疲労が蓄積されてしまいます。
さらに、普段の生活では、そんなとりとめのない事を考えながら、何か他の事をしている事が多く、余計にエネルギーを消費してしまっています。
瞑想を行い、今ここに意識を置く事で、無駄なエネルギーの消費を抑えて疲労を回復する効果が望めます。
本書には音声CDが付属しますが、電子書籍版を買っても、公式サイトから音声をDLする事ができます。
特に瞑想に特化して、マインドフルネスについて知りたいという人にお勧めです。
スタンフォード大学 マインドフルネス教室
本書はタイトルに「スタンフォード大学」とあり、表紙の人物も白人なのですが、著者はスティーヴン・マーフィ重松さんという日本生まれの方です。
内容は主には、マインドフルネスを人間関係・困難の克服などにどう生かして行くかといった考え方の部分が書かれています。
日本の文化を背景とした内容で、スタンフォード大学の学生たちに授業を行った様子が書かれているため、日本人の我々にも理解しやすく、自文化を再発見できる内容になっています。
例えば↓の様な事です。
空白には意味があるとする日本の「間」という考えを知って、沈黙を尊重して欲しい
アメリカ人ジャーナリストが、(日本語の)「仕方がない」という表現についてコメントしている。
この表現については、以前はネバーギブアップ精神の逆をいく負け犬精神と解釈されていたが、数年前より困難克服に向けたポジティブな表現として受け止められるようになってきた。
ニューヨーク・タイムズ紙のライターは、東日本大震災の悲劇の直後にあって日本の被災者たちが困難を耐えて復興へ向けて集中するのに、この「仕方がない」という思想がどのように役立ったかを述べている。
著者は日本の「仕方がない」という概念は、諦めではなく、現実を受け入れる姿勢と捉えています。
レジリエンス(精神的な回復力)は、現実を受け入れ、目の前の事を正しく認識する事さ最初の一歩となります。
「仕方がない」という概念はレジリエンスの始まりとなるため、この事が日本人の精神的な忍耐強さ・粘り強さのベースになっているのではないか、と捉えられています。
マインドフルネスを単なるテクニックとしてだけではなく、考え方としても取り込んでみたいという人にお勧めです。
マインドフルネスは続ける事が大事
マインドフルネスは1日1分でも良いので、毎日続ける事が大事です。
早い人では5日目位から脳波に変化が見られたという人もいます。
日々の生活に取り入れる事で、仕事や人間関係で変化を起こせるはずです。
もし人間関係でお悩みの場合はアサーションという技法がお勧めです。
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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