SEとか情報処理試験とかの勉強になる漫画があれば良いのに…
丁度良い漫画がありますよ!
ここ10年程度で、スマホや仮想通貨などIT系の技術が飛躍的に発展しましたね!
その陰に隠れて、IT系の漫画がここ数年で発展しているのをご存知でしょうか?
IT系の技術書は難解な物が多いのです。
できれば最初の一冊、入門用の本はなるべく読み易いもの、さらには漫画の様になっていると有難いですよね。
ただ、漫画なら何でも良い訳では無く、以下の様な書籍は避けた方が無難です。
- 簡単すぎる内容しか扱っておらず全く勉強にならない
- タイトルに「漫画」とあるのに、漫画は1割位で残りの9割は普通の文章
などです。
本記事では、実際に私が読んで内容を確認し
「えっ?これは勉強にうってつけじゃないか!」と判断した書籍を紹介させて頂きます。
擬人化でまなぼ!ネットワークのしくみ
この本を最初に見かけた時に、「こんな軽い感じの本で本当にネットワークの勉強ができるの?」と思いました。
私は応用情報やネットワークスペシャリストの資格を持っているので、ネットワークの難しさについては理解しているつもりです。
半信半疑で読んでみたのですが、勉強に使える本でした!
オススメポイント1:キャラクターが考えられている
まずはキャラクターが良いです。可愛いとかそういう点ではありません。
ネットワークの用語にキャラクターを割り当てているのですが、用語のイメージを表したキャラクターが割り当てられています。
例えば、ネットワークの重要用語で、情報処理試験でも頻出の「TCP」と「UDP」です。
TCPは確実性重視の特性からキッチリした感じのキャラクター、UDPはスピード重視の特性から活発で少し大雑把な感じのキャラクターが設定されています。
キャラクターのイメージとネットワークの機能が一致しているので覚えやすいです!
※TCP:確実性重視のデータ伝送方式。接続相手に「今からデータを送るよ!」と断って、相手が「準備OK!」と返して来るのを待ってからデータを送る。
※UDP:スピード重視のデータ伝送方式。接続相手の状態を無視して、とりあえず送り付ける。
オススメな理由2:導入本として十分なレベル
内容についてですが、簡単すぎるということは無く、応用情報技術者試験のネットワーク分野の午前対策程度には使えます。
基本的な知識は押さえてくれているため、ネットワークの勉強の導入本として耐えられる漫画です。
余談ですが、ポロリもあります(ネットワーク的な意味でのポロリであって、イメージされるポロリとは違いますが)。
擬人化でまなぼ! ITインフラのしくみ
この本を見た時は、「ITインフラよ、お前もか…」と思いました。
表紙に描かれているキャラクターは「擬人化でまなぼ!ネットワークのしくみ」とは違いますが、同じ作者による本です。
オススメな理由1:「ネットワークのしくみ」と合わせて読むとより勉強になる
ITインフラにはネットワークも関わるため、「擬人化でまなぼ!ネットワークのしくみ」で出て来た用語とキャラクターがそのまま出て来ます。
用語とキャラクターが違うと、イメージが変わって覚えにくいのですが、同じキャラなのでむしろ復習になります。
「擬人化でまなぼ!ネットワークのしくみ」のスピンオフ版と思って下さい!
オススメな理由2:この辺りの話は普通に本を読んでもつまらない
私は応用情報の勉強の際に、この辺りの話を真面目に本で読んで覚えました。
ただし、この辺りの用語を覚えるは中々につまらなくて苦労しました。また、覚えたのにしばらく経つと忘れてしまっていました。
機械的にアルファベットの略語を覚えて行くのがツラいんです…
応用情報は情報処理の中でも暗記する量は多い試験であるため、ある分野の知識を覚えても、別の分野の勉強をしていると忘れてしまうという事がよくあります。
人が記憶する際には、絵やストーリーと結び付けて覚えた方が記憶に定着しやすいそうです。
このため、教科書を読むよりも、漫画などで絵や会話形式になっているのを読んだ方が覚えやすいです。
情報処理試験の勉強で、なかなか記憶に定着しないという方は一度、本書を手に取ってみる事をお勧めします!
まんがでわかるLinux シス管系女子
これまでWindowsやMacしか扱った事が無い方、特にコマンド操作をした事が無い方はLinuxは抵抗があると思います。
LinuxもGUIはありますが、システム系操作やshellスクリプトを書いたりするにはコマンドを覚える必要があります。
本書は1巻~3巻まであり、以下の構成になっています。
「シス管系」とありますが、1・2巻は基本コマンドやshellスクリプトを扱っているのでシステム管理系以外の人にもお勧めです!
オススメな理由1:コマンドの雰囲気を味わえる
Linuxコマンドを解説した本は沢山ありますが、そうした本を読んでもイマイチ納得できないというか「あ、そうなんですねー」となってしまいがちです。
自分でコマンドを入力してLinuxの反応を確認しないと、分かった気がしません。
本書は、
[問題が発生する]→[何かのコマンドを入力する]→[結果どうなった]
という流れがあるので、自分がコマンドを入力した雰囲気を味わえます。
ストーリ形式なので、コマンドの用途・入力するとどうなるかがつかみ易いです!
オススメな理由2:オプションまで解説してくれている
Linuxなどのコマンドを覚えようとした事がある人なら共感頂けると思うのですが、コマンドのオプションまで覚えられなくないですか?
本書では、オプションを含めた使い方まで解説してくれています。
1コマ位なら読み飛ばしてもいいかな、と思ってしまうのですが、本書では、数コマに渡ってオプションの解説があります。
数コマに渡って解説されると、読み飛ばすのも気が引けるので、半ば強制的に読まされます。
オプションの解説も図解化されているので、ぱっと見で覚えやすいです!
漫画での勉強は資格試験対策にもお勧めです
漫画で勉強する事のメリット1:視覚の刺激
暗記する際には、五感を刺激した方が良いと言われています。
英単語を覚える際には、書きながら、口で発音し、それを耳で聴きながら暗記した人も多いかと思いのではないでしょうか。
漫画なら、ただ文章を読むのに比べてより強く視覚を使うため定着率があがります。
漫画で勉強する事のメリット2:ストーリーで覚える
ストーリーがあった方が暗記の定着率はあがります。
300ページの小説を暗記するのと、100ページの辞書を暗記するだと、300ページの小説を暗記する方が楽ですよね。
面白いか否かは別にして、漫画の本なら一応ストーリーがあるので、覚えた事を忘れ難いです。
IT系の資格の受験料は安くても5000円以上、高い物だと2,3万円するため、確実に合格するための投資と考えると高くはないと考えます。
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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