私がソフトウエアのマネジメント関連のスキルをアップさせようとした際に読んだ中で他の方にもお勧めできる書籍を紹介します。
以下の書籍は、私が応用情報を受験するよりも前に読んで、応用情報のプロジェクトマネジメント分野、プロジェクトマネージャ試験にも役だったと感じています。
見積もりならこの1冊
「見積り精度をなんとか向上させたいんや!」そう思って本書を手にしました。
オンスケで作業を進めて、残業無しで帰宅したい、私の切なる願いです。
作業をオンスケで進めるには、作業時間の見積りを精度よく行うことが第一段階と考えています。
これは、担当レベルからマネージャレベルの方まで等しく関わってくる問題です。
というのは、プロジェクトマネジメントではプロジェクトが今後どうなるのか、間に合うのか遅れるのか、遅れるならどの程度遅れるのかを予測しておく事が大事です。
事前に遅延が予想できれば人を増やすこと、スコープを調整することなどの対策を実施できます。このため、見積もりはマネジメントの肝とも言えます。
本書の序盤で触れられる、「良い」見積もりとはどのようなものか、即興の見積もり(見込み時間を質問されその場で実施した見積もり)の誤差についてはハッとさせられる点がありました。
特に、即興の見積もりが如何に危ういかということを教えてくれます。
また、即興の見積もりにどう対応するかも教えてくれています。
他にも、見積もりとしては基本的な以下の説明もあり、ソフトウエア業界の初心者にもお勧めできます。
・規模の不経済
・作業単位の粒度
・最良ケース、最悪ケース
・ファンクションポイント
さらに、見積もりを実施したとして、要求される期間にプロジェクトが収まらなかった場合にどうすべきかも述べられています。全体的に用語の解説に留まらず、現場レベルで実践的な内容となっているのでとても有用な書籍です。
プロジェクトマネージャ試験を受験する際に、新しく覚えることはあまりないな、と感じたのは本書のお陰です。
ビジネススキルならこの1冊
「あれ、俺社会人としての基本スキル足りてないんじゃね?」、ビジネスマナーは一応覚えたつもりですが、そういう事ではなく、仕事を行う上で何か自分に足りない。具体的にこれとは言えないけど、何か足りない。
センチュリースープを完成させる前の小松シェフのような気持ちを持っていました(「トリコ」という漫画の話です)。
本書は私のように、社会人経験の浅い人にオススメです。ベテランの人たちが感覚で分かっているようなことを明文化してくれています。
大まかには以下の構成でノウハウが紹介されています。
・リーダーシップ
・コミュニケーション
・メール
・会議
・やる気
・協力会社対応
少しだけ例を挙げると、他社と打ち合わせをした際、議事録は自社で作るか他社に任せるのとではどちらが有利か、といったことを理由を付けながら説明してくれています。
ソフトウエアのマネジメント系の本は沢山出版されていますが、まずはテクニカル的なことを書いてある本、現場の集合知的なことを書いてある本をそれぞれ一冊ずつ読んでみるのが良いと考えいます。
プロジェクトマネージャ試験関連の記事として以下もご参考ください。
プロジェクトマネージャ試験に一発合格したので勉強法・期間についてまとめます
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