先日のニュースでも明らかになりましたが、日本では個人での投資は全く進んでいない事が分かりました。
個人の代表的投資商品である「投資信託」の家計保有額が、日銀の統計作成時の誤りで30兆円以上も過大計上されていたことが判明した。
近年順調に増加しているとされてきた投信保有額が、実際は減っていたことになり、「貯蓄から投資」が進んでいると信じてきた証券業界に衝撃が広がっている。 (毎日新聞より)
「ネット証券・ワンタップバイ等の投資をし易い環境」や、「NISA・iDeco等の利用しやすい制度」があるにも関わらず、日本での投資人口は増えていない様です。
この本「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」はこんな人にお勧め!
私は以下の様な方に本書をお勧めしたいです。
- お金に対して漠然と不安を持っている人
- お金を増やしたいけど、何をしたら良いか分からない人
- 投資に興味は少しはあるが、周囲に投資をしている人がいない人
- 投資信託、不動産、保険について簡単に説明して欲しい人
私がこの本を読んだきっかけ
私自身は既に個別株や投資信託を買っているので、資産運用が分からないという事はありません。
ただ、株と投資信託にのみ特化しつつあったので、浅く広くお金について知るために本書を読みました。
この本で有用だと思った点
基本的にインフレやインデックス投資については知っていましたが、以下に関する事は読んで良かったと感じています。
- 家は買うべきか買わないべきか
- 医療保険に入る必要が無い理由
- 「がん」になった場合に使える制度
- 結婚のメリット、デメリット(離婚した場合)
- 不動産投資はしても良いか?
- 素人が手を出しても良いハイリスク・ハイリターン商品
例えば、結婚においては
「自分は浮気なんてしないから、離婚になっても慰謝料を払う事は無いから安心!」
と思っていると危険です。慰謝料以外にも「養育費」という問題があります。
例え奥さんが浮気をして離婚になっても、奥さん側が子供を引き取れば夫は養育費を支払う必要があります。
個人でお金を増やすには「総合力」が大事!
個人でお金を増やそうと思うと「株で儲けるのが得意」だけではダメです。
例えば、株で稼げたとしても、そのお金で無駄な保険に入ったり、不動産投資で大損しては意味が無いからです。
得意な分野を持ちつつも、苦手分野が無いという事が大事です。
なので、基本的な戦略は以下が良いと考えています。
- 株や投資信託について浅く広く知る
(理由)資産運用として手軽だから - 株や投資信託以外の運用方法についても知っておく
(理由)怪しい投資に引っかからない知識を身に付けるため - 人生での大きな出費についての知識を収集する(どんな出費があるか、有用な制度は無いか等)
(理由)資産への大きなダメージを減らすため
その他
本書のタイトル通り「難しいこと」が分からなくても大丈夫な様に、複雑な話は出てこないため、サラサラっと読むことが出来ました。
恐らく、読むのに1時間もかからないと思います。
以上
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