私の保有している銘柄に「三菱ケミカルホールディングス」があります。
取得のきっかけは、私の愛用している浄水器のクリンスイの製造元だったからです。
本記事では、三菱ケミカルホールディングスの属する化学セクターへの投資について書かせて頂きます。
最初に書かせて頂きますが、投資は自己責任でお願いします。
化学セクターの特徴
化学セクターを代表する銘柄には、「旭化成」「三井化学」「積水化学工業」などがあります。
これらの銘柄は株価の割安性を示す指標であるPERの値が10前後かそれ以下程度と、他の産業に比べると割安な価格で放置されています。
配当利回りは3%から4%程度であり、割安・高配当な企業が多いセクターです。
化学セクターはなぜ割安か?
化学セクターはその名の通り、化学系製品(エチレン、ナイロン、樹脂など)を製造する企業です。
これらの製品を効率よく生産するには、大規模な工場が必要です。
また、優秀な化学者を雇うのに人件費がかかり、新製品を開発するための研究開発費もかかります。
製造設備や研究開発費にコストがかかるため、化学セクターの資本効率は他の業界に比べて悪いです。
資本効率が悪いという事は、お金を投資してもあまり増えないという事です。
このため、割安な価格で放置されている企業が多いです。
ディフェンシブ銘柄であるか?
ディフェンシブ銘柄の多くは割安に放置されていますが、化学セクターの企業もディフェンシブ銘柄でしょうか?
応えはNoです。
化学セクターはBtoB企業である場合が多く、樹脂等の化学製品を原料として他の製造業に売り込んでいます。
このため、不況で製造業の売り上げが落ちれば、当然、原料を提供している化学セクターの売り上げも落ちます。
このため不況に強いディフェンシブ銘柄ではありません。
私が三菱ケミカルホールディングスの株を取得した理由
化学セクターが不人気銘柄である事を書きましたが、私が化学セクターの三菱ケミカルホールディングスを買っている理由も書いておきます。
配当利回りが良いから
三菱ケミカルホールディングスの配当利回りは 2018/11/12終値時点で4.25%と充分な高配当銘柄です。
株価が急落して高配当になっている銘柄は注意が必要ですが、今期は増配があったため、配当利回りが4%以上に上昇しています。
この配当利回りが続けば、株価の見直しもあるかもしれないという期待をしています。
炭素繊維需要に期待しているから
石油資源には限りがあるため、将来的にはEV(電気自動車)がトレンドになると言われています。
EV(電気自動車)の普及に求められる事の1つが車体の軽量化です。
炭素繊維は鉄よりも軽く、鉄よりも丈夫な素材であるため車体の素材として注目されています。
今後は、炭素繊維が自動車や航空機に普及していけば、三菱ケミカルホールディングスが発展する可能性があります。
資本効率が改善されているから
三菱ケミカルホールディングスのROE・ROAを以下に示します。
決算期 | 2016年3月期 | 2017年3月期 | 2018年3月期 |
ROA | 1.11% | 3.67% | 4.62% |
ROE | 4.85% | 6.06% | 17.82% |
ここ数年で、ROA・ROEが上昇している事が見て取れます。
ROA・ROEが向上したのは、三菱ケミカルホールディングス内のグループ企業の連携が取れる様になり、効率の良い経営が出来る様になって来たため、と言われています。
ただ、気を付ける点として、2016年までは会計基準が日本方式、2017年以降はIFRSであるため単純には比較が出来ないという事です。(この辺の分析は私の様な物には辛いです。)
その他
あまり目立った影響はないようですが、三菱ケミカルホールディングスはESG銘柄です。
ESG投資の世界的な指数である「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)」に2017年、2018年の2年連続で採用されています。
また、三菱ケミカルホールディングスではMuse細胞というのを実用に向けて検証中だそうです。
Muse細胞は生体内での損傷修復に効果があるとされ、心筋梗塞や脳梗塞の治療に期待されています。
実用化されれば画期的な治療法であるとされています。
終わりに
自身の投資スキル向上のために、考えた事を書かせて頂きました。
くれぐれも、投資は自己責任でお願いします。
以上です
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