本記事では、
- 現在36歳のシステムエンジニアの私が
- 実際に読んだ本の中から
- 自己啓発本を除き
- 具体的に何をすれば良いかが明確な本で
- 特に30代にお勧めしたい本
を紹介します。
脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方
本書は次のような人にお勧めです。
- 専門職・技術職で、さらに自分の能力を高めたい人
- ものごとを先送りにしてしまいがちな人
- 不安症(パニック症、恐怖症)や依存症に悩む人
この本では、運動という簡単な行為が、脳やメンタルの問題に対して絶大な効果が得られることを教えてくれます。
本書では、運動と以下のようなことを科学的に調査した結果をまとめています。
- 学習
- ストレス
- 不安症
- うつ
- ADHD、注意欠陥障害
- 依存症
- ホルモンの変化(PMS等)
- 加齢
以下は本書からの引用です。
学習と記憶の能力は、祖先たちが食料を見つけるときに頼った運動機能とともに進化したので、脳にしてみれば、体が動かないのであれば、学習する必要はまったくないのだ。
つまり、自然の摂理として脳と身体は密接な関係をもって進化してきており、運動が脳に良い影響を与えるのは人間の体として、当たり前ということです。
気分の問題ではなく、運動をすれば脳の記憶や学習に関する部位で、細胞間のネットワークの結びつきが良くなり、新しい細胞の成長も促進されます。
また、学習だけでなく日常生活全般にも良い影響があります。
24人の学生を対象として、2か月に及ぶ運動プログラムが自己規制に及ぼす影響を調べた。(中略)
彼らは、タバコ、カフェイン、アルコールの摂取量が減り、健康的な食べ物を好み、ジャンクフードを敬遠するようになった。
衝動買いや予算オーバーの買い物を我慢できるようになり、以前ほど腹を立てなくなった。
ものごとを先送りしなくなり、約束をきちんとまもるようになった。そして、少なくとも以前に比べれば、使った食器をシンクに入れっぱなしにしなくなった。
ものごとを先送りしたり、ジャンクフードが止められない、つい腹を立ててしまう、といったことに覚えがある人もいるのではないでしょうか。
定期的な運動を行うことで、頭脳は明晰になるうえ、自分の力で自分をコントロールできているという充実感も得ることができます。
運動に対する正しい知識を身に付けるというのは、人生に対する満足度を上げることに結び付く行いです。
睡眠こそ最強の解決策である
30代になってから以下の様なことはないでしょうか。
- ダイエットをしても以前より脂肪が落ちなくなった
- 寝ても疲れが取れない
- 深夜や早朝に何度か目が覚める
本書では、17000以上の睡眠に関する論文を基に、睡眠を削ったり、睡眠の質が低下することで、どんな悪影響があるか、よく眠るためにはどうすれば良いかを詳しく解説してくれています。
例えば、多くの人が関心のあるダイエットについてはこんな記述があります。
つまり睡眠不足によって脳の活動がより原始的になり(正しい判断や衝動をコントロールする部分の機能が低下し)、それが参加者の食べ物の選択に影響を与えているということだ。
睡眠不足の原始的な脳波、高カロリーの食事を好む傾向がある。
睡眠不足の人が欲しいと答えた食べ物のカロリーを合計すると、たっぷりと寝た時の選択より600キロカロリー多かった。
他にも睡眠不足の時にダイエットをしても、脂肪より筋肉が落ちてしまったという研究結果もありました。
つまり、ダイエット中に睡眠が不足すると、カロリーを制限するが難しくなるうえ、頑張って痩せられたとしても脂肪ではなく筋肉が多く落ちてしまったりと、良い効果を得ることができないということです。
残念なことに30代になると人間の体の仕組みとして、睡眠の質が悪くなってきます。加えて、仕事やプライベートが忙しく、睡眠時間を削りがちな年代でもあります。
このため、30代の人には、
- 睡眠が不足すると具体的にどんな影響があるため、なぜ睡眠を削ってはいけないのか
- 年齢と共に低下する睡眠の質をどうやれば高められるか
といった睡眠に関する正しい知識を身に付けることが、心身共に健康に過ごすためには重要であると考えます。
夫婦・カップルのためのアサーション 自分もパートナーも大切にする自己表現
30代は人間関係の中で、自分の立場が変わってくる年代であり、次のようなことに当てはまるのではないでしょうか。
- 職場で管理職のような役割になり、部下をまとめる立場になった
- 彼氏彼女ではなく、夫婦や親としての立場になった
- 交際する際に、相手に大人としての年齢相応の落ち着きを求める/求められるようになった
こうした大人としての対応を求められる人達にお勧めしたいのが、アサーションという技法です。
アサーションとは、「自分の気持ち、考え、欲求などを率直に、正直に、その場の状況にあった適切な方法で述べること」です。
一言で言えば「自分も相手も大切にする自己表現」です。
単に、自己主張すれば良いという訳でなく、どうすれば自分も相手も尊重し、良好な関係を築けるかということを重視したコミュニケーション技法です。
タイトルに「夫婦・カップルのための」とありますが、人間関係において、夫婦・カップルの関係はもっとも難しい部類に入るため、本書を読んで身に付ければ、一通りの人間関係に活かせると考えています。
本書の中で特に参考になったのは次のようなことです。
自己分化度(感情と知性のバランスが高く、ストレスや不安に適切に対処できるかの度合い)が高い人は自分とおなじように自己分化度が高い人を結婚相手として選択し、自己分化度が低い人は自分と同じように自己分化度が低い人を結婚相手として選択すると考えられています。
言い換えれば、心理的に成熟した人は成熟した人を選択し、成熟していない人は成熟していない人を選択するということです。
夫婦の価値観が一致していることが、時に問題を生み出すことがあります。
夫婦がともに「子どもは幼いことからであっても、遊ぶことより勉強するのことのほうが大切だ」という考えで一致していると、夫婦の間では葛藤をかんじることはないかもしれません。
しかし、ある子どもとっては、両親から期待とプレッシャーをかけられ、逃げ場も無く追い詰められ、非常に息苦しい家庭になっていく可能性があります。
まとめると、
- 良いパートナーを選び、選ばれるには自分が心理的に成熟している必要がある
- 価値観が同じかどうかよりも、価値観が違う場合でも歩み寄ることができるかどうかの方が重要である
ということです。
心理的に成熟している要素として、自分の感情や意見を適切に表現できることがあると考えます。これは、アサーションができるかどうか、とも言えます。
また、価値観が違う場合に歩み寄る際にも、アサーションの考えが役に立ちます。
もし、良い人に選ばれ、良い関係を続けて行きたいなら、アサーションを身に付けておくことがお勧めです。
まとめ
実際に私が読んだ本の中から、これは!というものを厳選して紹介させて頂きました。
どれも自分の考え方を変えたり、広げたりしてくれる本でした。
もし紹介した書籍を読んで頂ければ、あなたもこれらの本を人に勧めたくなるくらいの良書であると考えています。
是非お手に取ってみて下さい。
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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