本書を手に取ったきっかけは、著者の名前と「「どう生きるか」とは「どう仕事をするか」と重なる部分があまりに大きい」というコピーが目に留まったからです。
著者は「いつやるか?今でしょ」で有名で、かつ最近はレギュラー番組を持っている方なので、説明する必要もないでしょう。
啓発本を買うのは辞めたつもりでしたが、何年かぶりに買ってしまいました。
林先生の番組をよく見る機会があり、とても頭の良い方であると感じていたのでどんな本なのか気になり、また、「自分は友達が少ない」と言い切る点にも共感できると思っていました。
本書の内容はざっくりと以下の3つです。
①仕事との向き合い方
②人付き合い
③お金との関わり方
仕事との向き合い方について
著書から仕事に対して非常に謙虚で真摯な努力を重ねられていることが伝わってきました。仕事には「謙虚」であるが「自信家」でもあることが伝わってきました。
なぜ「自信家」かと言うと、本書の中で「相手と2倍の差を作る」ということを言われていました。
相手との実力差が倍くらいあれば、相手は無駄な争いを仕掛けてこないという事です。相手を2倍も上回ろうといのは自分に自信が無ければ思いもつかないです。
林先生が最初にメディアに露出し始めた頃に「塾講師なのにテレビばっか出て本業を疎かにしている」と揶揄され、それを跳ねのけた経験あっての事だと思います。
今の林先生をそんなつまらない理由でバッシングする人はどの業界にもいないでしょう。
凡夫な私などは、相手より少し上回っているだけで優越感を感じ、「お、俺結構出来てるんじゃね」と思って油断してしまいがちです。
こういった自分がこの位と決めていた壁を打ち破ってくれる言葉は非常に有難いです。
少し脱線したが、「仕事」に「謙虚」とは、数ある仕事人の中から自分を選んでくれたのだから、自分としては違うと思っても取り敢えずは一生懸命やってみよう、という姿勢です。
人付き合いについて
最近のトレンドと全く異なる事を言われていて痛快でした。最近のトレンドとは「マイルドヤンキー」の事です。
私は大衆に迎合しない人が大好きです。
マイルドヤンキーとは「上京志向がなく、地元で強固な人間関係と生活基盤を構築し、地元から出たがらない若者たち」のことです。(マーケティングアナリスト・原田曜平氏(博報堂 ブランドデザイン 若者研究所)により造られた言葉です。)
簡単に言うと「仲間大事、家族大事、地元愛」であり、EXILE的なノリを愛する人たちの事です。博報堂さんによれば、今後の消費者モデルとして無視できないそうです。(増えてるから)
林先生は「友達が少ないのは人間が嫌いだから」と言われつつ、そうでもないように感じます。正確には「志が低い、努力をしない、人の邪魔をする人が嫌い」なのだと思います。
敢えて自分は人間が嫌いだということで、志が低い人と距離を置く際の方便にしているのではないでしょうか。
本当に人間嫌いなら講師なんてならないし、ましてや人気講師には決してなれません。講師とは授業だけでなく、時には生徒のお悩み相談も受け付ける職業です。
志が低い人と距離を置く代わりに、家族や本当に大事にしたいと思った人には全力で向き合おうというスタンスです。
限られた時間を有効に使う上での林先生なりの人生哲学であるようです。
お金との関わり方について
以前に当サイトでも「お金は稼ぐよりも遣うことの方が難しい」といった旨の記事を書かせて頂きました。
林先生も「お金は稼ぐよりも遣うことの方が難しい」と言われていました。
著書の中で色々と書かれており、大人や高校生にもアドバイスがあり、その内容がとても「粋な」お金の遣い方でした。
私もこの先生の生徒になりたかったです。
終わりに
詳しくは本書を読んでいただきたいです。お金や恋愛に関することも書かれており、「仕事原論」と仕事だけには収まらない書籍です。
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