漫画「銀の匙」のおばあちゃんの名言の考察・お金の教訓

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お金に関して感銘を受けた言葉

色んな本や成功者の発言で、お金について「若いうちは自分に投資しなさい」と言うのをよく聞きます。

お金に関することで今までで一番感銘を受けた言葉は「銀の匙」という漫画の次の台詞です。

「金の遣い方で男の価値はわかるものさ」

「馬鹿はろくでもないものに金を遣う。賢い奴は自分の成長のために遣う。」

 

この台詞は、主人公(男子高校生)が夏休みに農家のバイトに行ってそこのお婆ちゃんが言った台詞です。

主人公は数万円で豚肉を仕入れ、そこから確かに色々な経験をすることになります。因みに、主人公の友人は別のバイトをしていたのですが、バイト代は全てファッションに遣っていました。

 

なぜお金を遣うのは難しいのか?

普通に働いている人にとっては、そもそもお金は稼ぐよりも遣うことの方が難しいです。圧倒的に難しいです。

普通、お金を稼ぐとなれば、何かの組織に所属し、労働力を提供しその対価としてお金をもらいます。

組織には大抵の場合、上手いシステムや、頭のキレる上司がいて労働力を効率よく利用し、利益を出してくれます。

労働者が失敗しない様にチェック等のシステムもあり、たとえ失敗しても他のメンバーでフォローして被害を最小限にする体制があります。

失敗した人は叱られることはあれ、余程のことがない限り報酬が手に入ります。

極論すると、馬鹿でも労働力を提供すればそれに比例してお金は手に入ります。

 

なぜ馬鹿はろくでも無いことに遣うのか?

その一方で、遣う方に関してはその逆です。

親に管理されている子供等を除き、普通は自分の好きなことにお金を遣います。

遣う方に関しては人の支援は無く、それどころか邪魔が多いです。

稼ぐ場合と違って、企業の上手いシステムや頭のキレる連中が必死で考えた戦略で労働者にお金を遣わせようとしてきます。

街中では様々な広告でこちらの財布を狙い、風呂上がりに油断して見ているテレビのCM、あまつさえ番組内でさえ商品を買わせようと仕掛けてきます。

広告戦略に関して、幾つもの書籍や多くの論文が書ける程の分析がされています。

 

「お金が無い」と言う人は大抵の場合、お金を遣っているんじゃないです、遣わせされてるんです。

考えなしの人がお金を遣おうとすると、無数にある企業の消費戦略のどれかに誘導され、必要のないお金を遣わせされる訳です。

もっとも、頭のキレる人達が長い時間かけて作って来た戦略です。馬鹿でなくても普通に引っかかってしまいます。

 

負けるのは仕方ないが、勝負所は守る

お金を遣うには、自分自身で知識を身に着け、よく考える必要があります。

「お金は遣わなければ入ってこない」と言いますが、それは「遣った」場合だけです。

もし、浪費してるな~と思う場合は、節約を心がけて貯金するというのも一つの選択肢ではあります。

今の自分よりも将来の自分の方が有効に遣えるように、自分で勉強できるならばですが。

ただし、多少であれば企業の戦略に負けても良いのではないかと考えます。勝負事は全勝を目指すよりも譲れないポイントを決めそこは守るということです。

つまりは、自己投資するお金、将来への貯蓄は残したうえでなら、そのほかは負けてもしょうがないと割り切ることです。

 

以上です。

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