・およその難易度を知りたい
・合格するための勉強時間の目安が知りたい
私は非情報系の出身ですが、独学の勉強で応用情報技術者試験に合格できました。
ネットワークやデータベースに関してほぼ知識ゼロの状態からの受験だったため、どうすれば合格できるか情報を収集・研究したため、そのノウハウを本記事にて紹介させて頂きます。
応用情報技術者試験の難易度・勉強時間の目安
難易度について
個人的な感覚ですが、基本情報技術者試験に比べると数段難しいと感じました。
範囲の広さ、覚えるべき知識の量が多く、単純な勉強期間で比べると基本情報技術者試験の3倍程度の時間の勉強をしました。
応用情報技術者試験を受ける人は、ほとんどが基本情報技術者に合格した人で、その人達のうち20~30%しか合格しないことからも、難しい試験であるということが分かります。
勉強時間の目安
個人差はありますが、概ね100~150時間程度、期間にすると3か月程度の期間が必要と考えています。
実際に私は120時間程度の時間をかけました。
難易度は高めですが、3か月ほど真面目に勉強すれば、初心者でも合格することは可能な試験です。
ただし、やみくもに勉強したのでは合格は難しく、試験のツボを押さえた対策をしないと100~150時間程度での勉強で合格は難しいと考えます。
絶対に合格するためのお勧めの勉強法
私がやった事を全部まとめるので、是非、合格して下さい。
「絶対に合格する!」ために必要な事は2つ
1つ目:教科書の読み込み→問題演習と地力を固めながら進めること
2つ目:モチベーションの維持
絶対に合格するレベルの実力を身に付けるには2か月以上は勉強する必要があると感じました。
応用情報技術者試験は、範囲も広く、各範囲の難易度もそれなりに高いので、初心者が手を抜いた勉強で合格できる試験ではないです。
私は勉強を始めるにあたり、「今回の受験で必ず合格する」と決意を固め、途中で無理かも…と思いながらも、最期まで頑張りました。
決意が弱いと、途中で投げ出していたかもしれません。
特に働きながら資格の勉強をするのはキツく、諦めかけることもあるかもしれませんが、試験範囲を完璧にマスターできなくても合格はできるので、最期までベストを尽くせば意外となんとかなります。
必要な勉強期間、合計での学習時間
勉強期間:3か月
合計での学習時間:約120時間
スケジュール的に3か月程度あった方が心にゆとりを持って勉強できます。
想定外のこと(仕事が急に忙しくなったり、風邪を引いたり)で勉強できない事もあるため、ゆとりをもって始めるのがお勧めです。
試験の申し込み期間になって直ぐに申し込めば、自宅近くの試験会場になる可能性が高いですし、早めに申し込んだ流れで勉強を開始するのが丁度良いです。
私がやった勉強法について下に図解化したものを載せます。詳細はさらに下に書きます。
午前の勉強法の注意点
1か月目の目標:午前試験の過去問で1回でも60点以上取る
目標達成の手段①:午前の過去問演習4回分×2
目標達成の手段②:教科書を1回通り以上読む
2か月目以降の対策①:午前試験の過去問で安定して70点以上取る
2か月目以降の対策②:教科書を繰り返し読み知識を整理する
(午後対策は後述)
私は、合計8回分(直近4年分)をそれぞれ2回通り解き、本番では76.25点でした。
・近年は過去問の転用割合は減ってきている
・教科書を読みこんでないと解けない問題が増えてきている
注意点として、最近は過去問からの転用が減ってきています。
最近は、過去問からの流用・転用割合は6割程度であるため、過去問の暗記だけでは合格には一歩足りません。
試験の主催者は過去問の暗記で合格できる試験では、本当の実力を測れないと考えているようで、傾向を変えてきています。(現在は過去問を一般に公開していますが、非公開化も検討されているそうです。)
また、ITの分野は1,2年で話題となるテーマが変わり、新しい技術用語も出てきます。
このため、毎年出てくる新しい話題についていくために、教科書を使って基本知識を押さえるという王道の勉強法をお勧めします。
私は本番までに下の教科書を3回通り読みました。
また、過去問演習は↓の問題集を使いました。
合格のために力を入れておきたいキュリティ対策
セキュリティ問題は午後の必須選択なので、どうせなら午前対策のうちからしっかり勉強しておくことをお勧めします。
セキュリティにはネットワークセキュリティとも関係するため、初心者の人はネットワーク周りの知識でつまづく事が多いです。(例えばメールの設定等)
私もネットワークは苦手だったので、以下の参考書を使って対策しました。
午後の勉強法&選択の仕方
午後試験は、セキュリティ・ネットワーク・マネジメント等の全11題から5題を選択して解答します。
最初にやる事:出題分野について各1題ずつ解く
本番までにやる事①:得意分野を3つ作る(それについては3回分(以上)×2回通り解く)
本番までにやる事②:絶対解かない2分野を決める
出題分野を各1題ずつ解く理由
実際に手を動かして解いてみることで、自分の得意不得意を実感出来ます。
少しでも得意そうなものを5つ選びます。また、絶対に解かない方が良いと感じる分野を2題程度決めておきます。
本番では、全ての問題を吟味する時間は無いです、このため、絶対に解答しない分野を2つほど決めておくと効率的です。
戦略としては、本番で解く5題を決めておき、もし決めていた5題で解き難い問題があれば、残りの選択問題から解き易そうなものを選ぶ、という方針です。
6割取れれば合格なので、5題解答するうちの、3題は得意、2題はそこそこでも合格は可能です。
得意分野を作るには「重点対策」の問題集を2回は繰り返す!
午後の対策も午前同様、過去問です。私は午後試験の対策は以下の書籍が主でした。
分野別に問題を掲載してくれており、本番で解くと決めた分野については2回通り解きました。
この問題集のお勧めな点は下の①②です。
①過去問の中から重要な問題を選んでくれている
②1分野につき複数の問題を掲載してくれている
繰り返し解かないとダメなのか?
経験ですが、1回だけだと解説をじっくり読んで理解したつもりでも、結構忘れます。
時間の兼ね合いで2回と書きましたが、2回目も6割以下の正答率なら3回、4回と繰り返した方が良いです。
「午後対策のダメ押し」午前問題+参考書を読む
午後の合格をより確実にするために、解くと決めた範囲の午前対策、参考書の通読に力をいれます。
具体的には、下の①~④を行います。
①強化したい分野を決める
②参考書の強化したい分野のページを読む
③強化したい分野の午前問題を20題程度解く
④強化したい分野の午後問題を解く
こうすることで、より知識の定着を図る事が出来ます。
午後問題の選択は以下の記事もご参考にどうぞ。
(分野選択について分析しています)
使った問題集の一覧は別の記事にまとめています。
2週間or1週間しか勉強できない人のための、最低限の勉強法
試験直前になって当記事を読んで下さっている方に向けて書かせて頂きます。
1週間しかないなら午前だけでも対策して!
1週間という限られた時間です。テキストを買いに行く時間すら勿体ないです。
応用情報は午前は7割程度は過去問からの転用なので、とにかく過去問を頭に詰め込むために以下に取り組んで下さい。
- Web上の過去問サイト(過去問道場 – 応用情報技術者試験ドットコム)で、午前試験を直近の4回分を2回通り解く
- 解説もきちんと全部読む
午前試験を通過出来れば、あとは約5割の確率で合格出来ます!
注意する事としては↓です。
・問題文をよく読む(問題の中に答えがある場合も多い)
・簡単な問題でのケアレスミスに気を付ける
午後の分野選択については以下の記事をご参考にどうぞ。
(3分眺めるだけでも変わります!)
2週間あるなら午前の対策に加えて、午後を1回通り
2週間あれば、午後も軽くは出来るため以下のプランで合格率を高められます。
- 午前4回分×2回通り繰り返し学習する(10日程度)
- 午後の選択問題を1回分、1題ずつ全分野を解いてレベル・相性を確認する(4日程度)
全分野を1題ずつ解けば、感覚が分かると思うので、余力があれば残りの日数で、選択した範囲の午後問題を1回分でも多く演習して下さい。
午後問題のおススメのテキストは断然これです!
↑の問題集はお勧めする人も多く、試験直前期になると売り切れることも多いため、早めに購入されるのがお勧めです。
終わりに
今では高度情報をいくつか持っていますが、応用情報は広範囲をそれなりに深く勉強する必要があり、決して易しい試験ではありませんでした。
実際の所、午後は8割以上で合格しましたが、試験直前になっても午後は得点がなかなか伸びず、合格できるかかなり心配でした。
それでも、最後まで演習を続けた結果、直前の1,2週間でぐっと点数が伸びました。
私自身、まだまだ勉強する事が多い身の上ですが、読者の皆様のお役に立てたならば光栄です。
また、応用情報に合格された後は、是非、高度情報にも挑戦される事をお勧めします。
以上です、ご健闘をお祈りいたします!
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