IPAの実施する情報処理技術者試験では、レベルとしては基本情報技術者試験(基本情報)の1段上が応用情報技術者試験(応用情報)とされています。
このため、基本情報を受けてから応用情報を受験するのが普通です。
ただし、中には「基本情報を飛ばして、いきなり応用情報から受験したい!」と思われる方もいると思います。
私は基本・応用・高度を3区分と合格しており、情報処理技術者試験にはそれなりに詳しいです。
本記事では、
・基本情報を飛ばして応用情報に合格出来るか
・基本情報と応用情報の違い
について書かせて頂きます。
いきなり応用情報を受けても良い、合格する事も可能
私の周囲の人の例ですが、基本情報を飛ばして応用情報に合格した人はいます。
「普通に勉強したら合格した」と言っていました。
(よくいますよね、こういう人。「普通に」って一体何なのでしょうか。)
他にも、基本情報には3回不合格になったけれども、応用情報には1回で合格したという人もいます。
難易度として、単純に 応用情報の方が基本情報より難しいという訳では無いと考えています。
確かに、応用情報と基本情報では試験の特徴に差があるので、人によっては難易度が変わり得ます。
以下では、具体的にどの様な違いがあるか書かせて頂きます。
基本情報と応用情報の違い
基本情報は「データ構造とアルゴリズム」が必須選択
基本情報の午後問題で必須選択となる問題の1つに「データ構造とアルゴリズム」があります。
基本情報で苦労したが、応用情報は楽だったと感じる人は「データ構造とアルゴリズム」で苦労したのではないかと考えます。
数学的なパズルが得意であったり、プログラミングの素養がある人でないと解答するのは難しい問題です。
この問題は大体は以下の様な構成です。
- プログラミング言語の文法について簡単な説明
- 言葉によるプログラムの説明
- 実際のプログラム(50~60行程度)
まず、プログラミング経験がないと問題文で何を言っているか分からないと思います。
また、プログラムを読むというのは、実は書くのと同じかそれよりも難易度が高い行為です。
こうした特徴から、純粋な文系の人には基本情報の必須選択の問題はハードルが高いものと考えています。
応用情報の午後は国語力のある人が有利
基本情報は午前・午後共にマーク式の問題です。
応用情報は午前はマーク式で、午後は記述式です。記述式とは「本文中の言葉を用いて30字以内で答えよ」等の問題です。
生粋の理系人としては「記述式」と聞くだけで身構えてしまいます。
また、応用情報では午後の選択を工夫すれば、ほとんど理数系の要素の無い問題で合格する事が出来ます。
こうした点からも、実は文系の人は基本情報よりも応用情報の方が合格しやすい場合があります。
参考記事:応用情報の午後対策 タイプ別の分野選択のオススメを紹介!
結論:国語力があるならいきなり応用情報でも良い
上で書かせて頂いた通り、国語力に自信がある方なら応用情報の方が合格しやすい人もいます。
午前に関する勉強も必要ですが、午前問題はマーク式である上に、過去問からの使い回しも多いので真面目に対策すれば充分に通過出来ます。
基本情報の勉強については以下の記事をご参考にどうぞ
応用情報の勉強についての全体的な話は以下の記事をご参考にどうぞ
さっそく応用情報の参考書を入手したいという方はこちらへどうぞ
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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