プロマネ試験の午後1で80点以上とった勉強法・解答法

プロジェクトマネージャ試験といえば午後2の論文試験に注意が行きがちですが、鬼門となるのは午後1です。

↓にH29年度実施のPM試験の各試験区分の受験者数、合格者数、合格率を示します。

午前2を通過した人の内、半分以上が午後1試験で不合格にされています。

どうも、情報処理試験の合格率は一定になるように得点調整されているようです。

午前2試験はマーク式で配点も均等、午後2の論文は細かい採点をするのが困難。となると、午後1くらいしか得点調整して、下駄をはかせたり落としたりの調整が出来ないです。

このため、私は午後1にも重点を置いて勉強し、本番は84点を取れました。その解答法、勉強法を以下に紹介します。

 

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1.問題文を最後まで読んでから解こうとしない

午後試験は時間との勝負です。

情報処理の試験は大抵、前から順に読んで行って、問題が出てきたらそのパラグラフだけ最後まで読めばほぼ解答できます。

浅く全体像をつかむ必要は無いです。そもそもプロマネ試験の問題文なのだから、概要はソフトウエアのプロジェクトに関する話です。

書かれている内容は、
・プロジェクトに何の問題があるか
・どんな対策をしたか
・対策の結果どうなったか
・反省点は何か

が書かれているに決まっています。

 

2.最初に読むのは設問1の文章

プロマネの午後一試験は基本的に本文を先頭から読んでいけば、設問の解答とすべき箇所が順番に出てくるようになっています。

設問を読む

前から問題文を読んで解答を探す

次の設問を読む

問題文を続きから読む

という順番で解答していくのが効率的です。

 

3.問題文を参考書化しない

参考書でやるように、ある文からある文に矢印を引いたり、補足説明を書き込んだりする必要はありません。

これは参考書でなんとなく見栄えを良くしたり、読者に解説するためのものです。

こうした矢印などは、そもそも解答が分かってないとそういう解説できないよね、というものがほとんどです。

 

4.アンダーラインは適当でいい

一応、私もアンダーラインは引きますが、引くのは次のような箇所です。
・情報を覚えきれない箇所
・設問を読んでから本文を読み、ここが設問の答えの源泉かもしれないと思った箇所

あとは注意するキーワードとして「課題」「問題」「前提」「条件」「必要」「重要」などの単語が出てきたら線を引きます。

文章を読んで答える問題で一番怖いのが読み違えることです。

怖いのは、自分の勝手な解釈を問題文に書き込んだり、解答になりそうな候補には全てアンダーラインを引いておき、その中から解答を選べばいいという考えです。

解釈が間違ってたり、アンダーラインを引く箇所を見逃す可能性は十分にあります。アンダーラインを引いてない箇所に答えの源泉があると、アンダーラインの箇所をいくら見返しても正解にはたどり着けません。

アンダーラインなんて「いい加減に引くものだ」くらいで丁度いいです。問題文全てが解答の元ネタになりうること、問題文を素直に読むことを心がけるべきです。

↓参考までに私が本番で使用した午後一の問題冊子の写真を載せておきます。

 

5.基本は読解力

設問の多くは問題文の中にヒントが隠されています。

難しい知識が問われることはあまり無く、問題文からヒントを見つけて、過不足のない解答をすることが大事です。

読解力を上げるには、毎日読んで解くを繰り返すこと、これしか無いです。すぐに身につく能力では無いので、3ヶ月くらいは継続して取り組みたいところです。

 

6.練習では一題を分割して解く

午後1の問題をまともに読んで解答して答え合わせをすると1時間はかかります。

時間を確保するのが難しい方は、スキマ時間を見つけて15分で1パラグラフとかにしてでもちょっとずつ実施した方がいいです。

前から順に読めば解答できるという特徴のため、1,2パラグラフ分だけ解答する、ということも出来ます。

 

7.解答は2段階で作成し、2段階で反省する

解答はまず、制限文字数を気にせず解答を下書きします。そして、何文字はみ出たか確認します。

次に、文章を推敲、質問に対して余計な部分を削って解答にします。

答え合わせをして、不正解の場合、文字数制限を気にしなかった解答に正解が含まれているかどうかで評価します。

7.1.正解が含まれていなければ読解力不足

この場合、とにかくたくさん解いてください。初見の問題、つまりは、なるべく異なる問題を沢山です。

読解力は集中して文章を読めているかにも関わります。集中力の観点から、疲労がたまっていないか、睡眠は足りているのか確認して下さい。時間を捻出する。健康は大事です。これからプロマネになって活躍するんですよね?

小技ですが、忘れそうな部分にはアンダーラインを引いています。それは、解答を考えるときに全ての情報を総括して考えるためです。

時々、読んだけど忘れていて考慮できなかったということがあります。それを防ぐために忘れそうな箇所にはアンダーラインを引いて置き、問題文を読み直す手間を省きます。

7.2.正解が含まれていた場合は慣れの問題

この場合、合格は遠くないです。プロマネ特有の回答形式に慣れることを目標にして下さい。同じ問題を繰り返し解いて解答の型を暗記するのがお勧めです。

 

8.午後一の実力をつけてから午後二に取り組もうとしない パラで対策

午後2の対策は時間がかかります。論文を書き上げる作業もですが、説得力のある論文ストーリーをいくつも用意する必要があります。午後1の対策に時間をかけすぎると、午後2の対策期間が確保できなります。

 

私は午後1の試験対策には以下の書籍を使用しました。テキスト購入者はweb上から過去問題とその解説をPDFでダウンロードできます。

ざっとまとめたつもりですが、結構なボリュームになってしまいました。読者様のご参考になれば幸いです。

 

読解力については以下の記事もご参考にどうぞ。


 

↓プロマネ対策のまとめページです。

私がやったプロマネ試験対策の概要・苦労・工夫

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