どうせ働くなら、仕事ができない人より、仕事ができる人になりたいですよね。
システムエンジニアで仕事ができる人と言うと、プログラミング能力が高いとか、ネットワークやデータベースの知識が豊富といった技術的な部分もありますが、それ以外の能力も必要だと感じています。
IT系のエンジニアとして9年程働いています。
チームとして色々な人と仕事をしてきましたが、仕事ができる人は「テクニカルな知識」以外の部分で人と差をつけています。
学校の授業では教えられない様な能力を持っています。
こうした能力は自分で意識していないと中々身に付きません。
本記事では、9年間 IT系のエンジニアとして、仕事のできる人たちに囲まれてきた私から見た仕事のできる人が持っている能力について書かせて頂きます。
自分より仕事ができる人が周りに沢山いるという事は、裏を返すと私が仕事できないという意味に…(汗)
計画立案能力が高い
10年弱も働いていれば、上手く行ったプロジェクトもあれば、失敗したプロジェクト、大失敗したプロジェクトと色々経験してきました。
プロジェクトが成功するか失敗するかは、計画を立てた段階でほぼ決まります。
成功するための計画を作るために必要な能力は以下と考えています。
- 必要な作業は何かを洗い出せる
- 各作業に必要なスキル、ソフト、ハードを洗い出せる
- 各作業を実施する際の所要時間の目算をつけられる
経験が浅いうちは、作業の洗い出し漏れ、所要時間を過少に見積もったりし、遅延の原因となってしまいやすいです。
難しそうに見える事でも、計画立案時に要素分解してみると意外と簡単である事が分かります!
作業全体を把握している
作業全体を把握している、とは以下を指します。
- やるべき作業が何かを把握している
- 今やっている作業はそのうちのどの部分かを人に説明できる
- 全作業を終わらせるのに、後どの位の期間が必要かを説明できる
近視眼的に作業をしていると、全体像が認識できず、結局あと何の作業があって、どのくらいかかるのかというのを説明できなかったりします。
初歩的な事ですが、若手の頃は、全体のボリュームがよく分からないまま作業をしていたりするので書かせて頂きました。
問題を予見し、対応する能力が高い
プロジェクトを進めていると何か問題が発生する事はよくあります。自分は問題を起こさなかったとしても、チームメンバーが問題を起こす場合もあります。
このため、問題に対応する能力がないとプロジェクトを成功させる事は困難です。
ここで言う、問題に対応する能力とは以下の様な能力のことです。
- このまま作業を進めた場合、問題が発生するか否かを予測しながら仕事をできる
- 他者の困っている問題が何かを早いうちに聞き出せる
- もし問題を放置した場合に、どんな影響がでるかを予測できる
- 対応が必要な問題の場合、現状のチーム体制・計画を組み替え、影響を最小限にできる
重要なのは、なるべく早期に問題の予兆を発見し、早期に対策を打つことです。早期発見・早期対応により問題の影響を小さくできます。
そのためには、将来を予測したり、周囲から情報を吸い上げ自分の中で整理しておく必要があります。
特に、仕事ができないうちは、自分の作業で一杯一杯になってしまい、なかなか先を考えたり、周囲を見渡すのが難しいです。
問題を予見して対処する能力は、IPAのプロジェクトマネージャ試験でも問われる重要な能力です。
やるべき事を先送りにしない
上で書いた「問題を予見し、対応する能力が高い」とも関連しますが、仕事ができる人は問題を先送りにしません。
- メールの返信
- ちょっとした事務作業
- 他部門との調整
分かっていても先送りにしてしまう、というのはあると思います。
ですが、問題ごとを先送りすると、あとで余計な手間がかかる事が多いです。
例えば、メールの返信も後でやろうとすると、いつ送られてきたメールか探す作業が必要になります。
仕事ができる人は、面倒な事でもやった方が良いことは直ぐに片づけています。
タスクを自動化・機械化する能力が高い
仕事を期限内に高品質で終わらせるには、業務の効率化を考える必要があります。
特に、自動化・機械化により、作業時間を短縮したり、ミスを減らす事ができます。
仕事を進めていると、一度しかやらないと思っていた作業でも、結局は2度3度と行うことになる場合もあります。こうした場合に、自動化できていると2回目以降の手間を大きく減らせます。
他にも、自動化できている作業が多い程、他チームからのヘルプ要員が来た時でも即戦力化しやすいというメリットがあります。
仕事ができる人は、自動化・機械化するためのノウハウと、どこを自動化すると費用対効果が高いかの勘所を持っています。
作業を自動化し、浮いた時間をどうするかはあなた次第です!
自分の担当範囲以外の事にも詳しい
ソフトウエアでトラブルが頻発しやすい箇所の1つが、他部門・他社の製造したモジュールとのインターフェース周りです。
仕事のできる人は、仕様書全体をよく読み、他部門の設計部分のレビューにも積極的に関わって仕事を進めています。
このため、自分が設計した範囲だけでなく、その周辺分野も含めて仕様をよく把握しています。
他部門の人と関わると、そこでまた新たな知見が得られるため、ますます仕事ができる様になるというループがあります。
デキる人はドキュメントの確認などの泥臭いことも結構やっています。
まとめ
私が仕事をできる人を観察してきて考える、できる人の共通の能力は以下です。
- 計画立案能力が高い
- 作業全体を把握している
- 問題を予見し、対応する能力が高い
- やるべき事を先送りにしない
- タスクを自動化・機械化する能力が高い
- 自分の担当範囲以外の事にも詳しい
他にも仕事ができる人が持つ特徴・能力は色々あると思いますが、デキるシステムエンジニアに欠かす事が出来ないのがマネジメント系の能力です。
IT系でマネジメントの勉強をされたい方は、国家資格であるプロジェクトマネージャ試験の受験をお勧めします。
実際に私がプロジェクトマネージャ試験を受験した際の勉強法等を別記事にてまとめさせて頂いたのでご参考にどうぞ。
念のためお断りしておくと、私ができるエンジニアかどうかはまた別の話です。
念のためお断りしておくと、私ができるエンジニアかどうかはまた別の話です。(大事な事なので2回言いました。)
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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